あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。


熊本・上天草『菓舗木村』の「天草どら焼き」

とろりと溢れんばかり。つやっと光る餡に目を見張る。

創業100年の老舗がどら焼き一本に舵を切って10年。「ひとくち食べて、おっ!と思いました。豆の旨味を感じるあんこ。どら焼きの新たな地平が見えた気がします」(梅田)。味わいの秘訣は、妥協のない原材料選び。北海道十勝産の小豆は自ら粒をえり分け、小麦粉には九州産、隠し味の醤油には、有機栽培丸大豆と天然塩と湧き水で仕込んだ木樽で寝かせたものを使うこだわりぶり。賞味期限は常温保存で7~8日。1個¥370。注文はオンラインショップから。0964‒56‒0411 8:00~17:00 不定休  道の駅上天草さんぱーる(熊本県上天草市大矢野町登立9276)で販売。

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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。

梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー

「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。

高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト

スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。

畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー

『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。

illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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