高齢者の冷え性の割合は非常に高いため、日頃から悩まれているという方も多いと思いますが、どのように対処しているでしょうか。
冷え性は日常生活のさまざまな部分が要因になっているため、温めるだけでは根本的な解決にはなりません。
とはいえ、冷え性の原因や改善方法について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、高齢者の冷え性の原因や改善方法について詳しく解説します。
慢性的な冷え性を改善したいという方はぜひ最後まで読んでみてください。
高齢者の冷え性を引き起こす原因
高齢者の冷え性を引き起こす主な原因は以下の通りです。
自律神経が乱れている
筋肉量が減少している
食生活が乱れている
それぞれの原因について、以下で詳しく解説します。
1.自律神経が乱れている
ストレスやホルモンバランスの乱れから自律神経が乱れてしまうと、冷え性になることがあります。
というのも、自律神経は体温調整をするための血管の収縮を管理しているからです。
自律神経の乱れはホルモンバランスが崩れやすい女性に見られやすい症状ですが、ストレスや生活習慣の乱れなどでも自律神経は崩れてしまいますので注意しましょう。
2.筋肉量が減少している
1日で発生する体内の熱のうち、60%ほどが筋肉から生成されますので、筋肉量が減ってしまう高齢者は冷え性になりやすいです。
(参照:医療法人社団 相和会「からだの熱のつくり方」)
また、運動をすることで筋肉から発熱しますが、身体を動かすことが難しい高齢者は、運動からの発熱にも期待しにくいです。
3.食生活が乱れている
食事をした後に安静にしていると代謝量が大きくなり、体内に吸収された食事が分解されるときに熱が発生されることを「食事誘発性熱産生(しょくじゆうはつせいねつさんせい)/DIT」と言いますが、食生活が乱れていると食事による熱の発生を抑制してしまうため、冷え性になりやすくなってしまいます。
(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「食事誘発性熱産生 / DIT(しょくじゆうはつせいねつさんせい)/医療法人社団 相和会「からだの熱のつくり方」)
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高齢者の冷え性を改善する方法
高齢者の冷え性を改善する方法は以下の通りです。
無理なく運動を取り入れる
バランスのいい食事を心がける
湯船に浸かるようにする
それぞれの改善方法について、以下で詳しく解説します。
1.無理なく運動を取り入れる
日常的に運動を生活に取り入れることで、筋肉量が増加し、熱が生成されやすくなります。
高齢者の場合は激しい運動ができないため、ウォーキングや体操、ゴルフ、水泳など、続けられそうなスポーツを選ぶといいでしょう。
ただし、無理な運動はケガなどの恐れもあるため、かならず無理のない範囲でおこなうことが大切です。
2.バランスのいい食事を心がける
バランスのいい食事を摂るようにすることで、代謝を高めることができるため、冷え性の改善に繋がります。
なかでも、身体を温めやすい汁物や肉類、魚類、納豆、玄米などを摂るようにし、冷たい飲食物はできるだけ控えるようにしましょう。
また、食事は朝昼晩の3食摂ることが理想的です。
3.湯船に浸かるようにする
湯船に浸かることでリラックスすることができ、副交感神経が優位になるため、身体を温めるために必要な毛細血管を広げることに繋がります。
温度が高すぎると入浴時間が短くなってしまうため、38度〜40度前後でじっくり入浴するようにしましょう。