一年に一度、バラが咲き誇る季節が過ぎ、その後、あなたが育てているバラの調子はどうですか? 順調に生育している四季咲き性や返り咲き性の品種は、二番花、三番花と繰り返し開花しているでしょうか。ここでは、当サイトで冬にご紹介した、あまり生育が順調ではないバラのその後の様子と、春以降のお手入れについてご紹介します。

5年も育てているのに、大きくならない株


5月の開花時。

冬にバラの専門家に成長診断をしてもらったところ、「万年一年生のような株」と言われてしまった栽培5年以上のブッシュローズ‘シェアリング・ア・ハピネス’。不調の原因は、適した時期に施肥をしなかったことや、水切れと加湿を繰り返していたことなどがあげられました。まずは改善策として、冬に新しい土への植え替えと施肥、そして、株の姿を整える冬の剪定を行いました。

それまでの作業の様子は、以下の2つの記事をご覧ください。

バラの専門家が教える! 生育不良の鉢植えバラの剪定方法
バラの専門家が診断! 花数が増えないバラと調子が悪いバラのメンテナンス法

(広告の後にも続きます)

冬のお手入れ後から春の開花まで

2月上旬の剪定後、3月中旬には新芽が吹き始め、みずみずしい葉っぱが展開。4月の中旬には葉数が増え、つぼみも膨らみました。

この‘シェアリング・ア・ハピネス’の株は、これまで一枝に1〜2輪開花していた印象でしたが、手入れ後は房咲きになって多数の花を咲かせてくれました。

花色も前年に比べて発色がよく、これまでの様子とは違う咲き姿に。冬の植え替えと適期の肥料は、とても大切な作業だと実感。