私がまだ小学生くらい、父と母がまだ40代半ばごろの話です。40代のころから恰幅(かっぷく)のいい父は、就寝中必ずと言っていいほどいびきをかいていました。ある日、そんな父のいびきを隣で聞いていた母が、いびきをかく父に激怒。しかし、そんな母にも衝撃の事実が発覚することに……。
父の大きないびきを家族でいじる
父はメタボのイメージ通り、真ん丸なおなかがぽっこりと出ています。40代半ばごろは今ほどではありませんでしたが、昔から恰幅の良いほうでした。私が子どものころから休みには車で遊びに連れて行ってくれ、普段はあまり怒ることもない温厚でやさしい父。しかし、そんな父には1つ問題があったのです。
それは、寝ているときのいびき。恰幅のいい体形も相まってなのか、父は寝てしまうと豪快ないびきをかいていました。
ある休日、お昼寝をしていた父のいびきが始まります。その日のいびきはそんなに激しくはありませんでした。いびきをする父の姿を見ていた母が、私に「うるさいね、鼻をつまんじゃおうか?」と笑いながら言ってきたので「私がやるよ」と名乗りを上げます。父が息を吸い込み、息を吐いていびきをかき始めようとする瞬間を狙って父の鼻を指でつまみました。
すると、「もう、やめろよー!」と、いい気持ちで寝ていたのに起きてしまった父のとぼけた姿を見て、母と私はおもしろがっていました。母は、いびきをする父にいたずらをしてストレス発散をしていたのです。
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いつも以上にうるさい父のいびきに母激怒
ある年末、近所の人たちと集まって忘年会が開催されることに。父も当然のようにその場に誘われ、忘年会に参加しました。忘年会がよっぽど楽しかったのでしょう。その日、父は顔が真っ赤になるほどに酔っぱらって帰ってきたのです。飲み会に参加して酔っぱらって帰って来たことに対して、母もそんなに気にしている様子はありませんでした。
その後、お酒を飲んで酔っぱらっていた父が、お風呂から上がってリビングにやってきました。数分後、父はリビングでいびきをかきながら寝始めてしまったのです。母はテレビを見ていたのに、父のいびきの音でテレビの音が聞こえなくなってしまい「うるさい! 布団を敷いてるんだから、寝るんだったら布団で寝て!」といびきをかいて寝ている父を起こします。
「わかったよ」と父は渋々寝室に向かうことに。寝室に向かうといっても、わが家の寝室はリビングの横、ふすまを挟んで隣の部屋です。よろよろと移動した父は再び布団で眠りにつき、当然ながら、いびきをかき始めました。お酒のせいなのか、その日のいびきは「工事中?」と言いたくなるくらいの大音量。一緒にテレビを見ていた私もおびえるくらい、母は父のいびきにイライラしている様子でした。
翌朝起きてきた父に「昨日のいびきがうるさすぎて、全然テレビの音聞こえなかったじゃん!」と母は怒りをぶつけていました。そして、「え、そうなの? 自分じゃ全然わからなかった」と話す父に、母はあきれた様子でした。