低体温は加齢と関係がある?



年齢は関係なし。若くても低体温になる

若いときはいつも36度台だったけれど、40代以降になってから35度台になった、という方もいるのではにないでしょうか。低体温と年齢は関係があるのでしょうか。

「女性ホルモンのエストロゲンは血管壁の柔軟性を維持する働きがあります。更年期に入ると女性ホルモンのエストロゲンが減って、血管壁が硬くなり、筋肉に酸素や栄養が行きにくくなって低体温になることは考えられます。

老化で筋肉量が減ることも原因の1つになるでしょう。

しかし、それだけで低体温になるわけではなく、運動不足、ストレス、栄養バランスの悪い食事、環境汚染など環境因子が大きいと思います。低体温は若い方でもいらっしゃいます。持って生まれた性質もあります。

個人で原因が違い、しかもいろいろな因子が絡んでいます」(黒田先生)

(広告の後にも続きます)

低体温は改善できる?



すぐには解決できないが「温活」が大切

低体温は自分で改善することはできるのでしょうか。

「環境因子が強いので、環境を改善することが最良ですが、すぐに解決とはいかないのが現状ではないでしょうか。ですからまずは簡単にできる方法で、体を温める『温活』を心がけることが大切だと思います。

一番簡単にできるのはお風呂です。シャワーで済ませるのではなく、ゆっくりとお風呂につかることが大切です。

また、あったかグッズなどを使うときは大きな血管がある足首手首、鼠径部を温めることも効果的です。飲み物を選ぶときも、なるべく温かいものを。氷は入れず、常温で飲むなどの工夫をしましょう。

また、私は定期的に『よもぎ溶岩蒸し』を利用しています。『よもぎ溶岩蒸し』は子宮や下腹部付近を芯から温めることができます。 体と子宮を温めることで内臓が活発に動くようになり、骨盤内の代謝が上がることで子宮や卵巣の老廃物も排出されやすいといわれています」(黒田先生)。