私は平凡な会社員。つい最近、結婚を機に高級タワマンに引っ越しました。妻は昔からタワマンに憧れていたらしく、専業主婦となる彼女に頼み込まれて選んだのです。しかしその数日後……。私は突然その新居から追い出され、荷物も倉庫に強制移送。何度連絡をしても、妻はフル無視を貫くのでした。
新居に越した途端…
引っ越しの翌日、勤務中に妻から届いたメッセージを見て、私は仰天。何とそこには、私の荷物をすべて倉庫に入れたと書いてあったのです。慌てて連絡すると、「しばらく別居してほしい。結婚生活を続けていけるかわからなくなった」と言われました。
「数日前に引っ越したばかりだろ？ これからの生活が楽しみだって言っていたじゃないか……。俺、何かした？ 嫌なことがあったなら言ってくれ、謝るから」
そう取りなしてもそっけない返事のみ。新居の鍵はまだ1つしかなく、専業主婦の妻に預けてあったため、家に帰っても入れてもらえそうにありません。
「私はひとりになって考えたいの。あなたはお金を持っているんだから、とりあえずホテルにでも行っていて」と、にべもない態度で、文字通り着の身着のまま私は追い出されてしまいました。
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1カ月が経過
それから1カ月……。なんと妻とは、あの日以来しっかり話し合いすらできていません。電話もつながらず、メッセージも既読になるのみ。私はその間いろいろなことを考え、気乗りしないながらもついに探偵事務所に調査を依頼しました。
判明したのは、心のどこかで悟っていた事実。私は意を決して妻にメッセージを送りました。
「タワマンの暮らしはどうだ？」
「俺を追い出して浮気相手と楽しんでるところ悪いけど」
「彼、今ここで土下座してるぞ」
「は？」
いつになく強い調子のこのメッセージに、妻は驚いたのか珍しく返信してきました。「何の話？ 私は、ひとりになって考えたいって言ったでしょ」と知らばっくれる気です。
「業者に頼んで調べてもらったんだ。1カ月も無視されたら、さすがに疑うよ。お義母さんたちからの連絡にも出なかっただろ。新居に引っ越して俺を追い出してから、浮気相手と暮らしていたよな？ 彼、タワマンで君と遊ぶ夜の写真をSNSに何枚も投稿していたぞ……。すべて証拠として取ってある」
