コート・ダジュールの街サントロペのお菓子 トロペジェンヌ
今年もカンヌ映画祭がスタートしました。私が住む静岡市は、フランスのカンヌと姉妹都市になっています。そんなご縁で、カンヌ映画祭に合わせて、毎年5月に「シズオカ×カンヌウィーク」というイベントがあります。この期間は、週末にマルシェが開かれたり、美術館や図書館で映画上映会が開催されたり、街角コンサートも! また、市内の公立小中学校の給食では、フランスパンやフランスの家庭料理が献立に取り入れられるそうです。
今年は週末のお天気がよく、とても爽やかな初夏の陽気で、マルシェは大賑わい! まるで本場カンヌに来たみたいでした!
そんなフランスの風光明媚な海岸として知られるコート・ダジュールの街、サントロペ。カンヌ、ニース、モナコなどと並んで人気の、高級リゾート地です。そのサントロペで生まれたトロペジェンヌというケーキをご存じでしょうか?
大きく丸く焼いたブリオッシュの生地を半分にカットして、たっぷりのクリームを挟んだスイーツで、少し前に流行したマリトッツォに似ています。トロペジェンヌのほうは、もともとポルトガル人のパン職人がサントロペで開店したパン屋さんで売り出したケーキなのだとか。あのフランスの女優ブリジット・バルドーが名付け親ということで、素朴なケーキなのに、なんだかとてもおしゃれなスイーツです。
以前サントロペを旅行で訪れた際に、ブリジットがお気に入りだったというカフェで、友人と一緒にトロペジェンヌをいただきました。とても大きくて、ふわふわでおいしかった思い出です。今回お店のHPを見てみたら、とてもおしゃれにリニューアルされているようでした。街並みやお店の様子は変わっても、トロペジェンヌはサントロペで人気のスイーツであることは変わりないようです。
シズオカ×カンヌウィークで販売されていないかと探すのですが、今年も見つけられませんでした。やはり本場で食べなくては!
Credit
写真&文 / 海野美規
– フラワー&フォトスタイリスト –
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。