嫌なことがあっても「ま、いっか」と思える明るい性格だった私。それが40代に入ってから納得のいかないことがあると、いつまでもイライラして気持ちの切り替えがなかなできなくなりまいました。得意だったはずの感情のコントロールがなぜできなくなったの? 今の私をちゃんと知って直していきたい。そう考えるようになった矢先、偶然知った「自費のホルモン検査」を思い切って受けてみた体験談です。
怒りの炎がなかなか消えない日々
家族と食事中、その日にあった出来事を話していたときのことです。「レジ待ちの列にしれっと横入りしてきたおじさんと、横入りをちゃんと見ないでレジに通した店員に腹が立つ」とプンプンしながら話していたら、高校生の娘に「なんだ、だからかあ」と言われました。
聞くと、私が帰ってきてからずっとイライラしていたから、どうしたのかなと思って近づかないようにしていたと言われたのです。言われてみると、たしかにちょっとしたことにイラっとしていたような。そう思い至ったところで、追い打ちをかけるかのように、「お母さんて、一度怒ると長いよね」という胸に刺ささる娘のつぶやきが……。
それを聞いて、ハッとしました。幼いころからずっと「とにかく明るい」「怒っても次の日にはケロッとしている」と言われ、自分でもそのように認識していた性格が、いつの間にか「すぐに怒るし、怒ると長い人」に変わっていたのです。「三つ子の魂百まで」は一体どこへ?
冷静に考えると、笑うことより怒ることや小言を言っていることのほうが圧倒的に多い日々。もしかして、これが大人になるってこと? いやいや、にこにこ笑っている大人だってたくさんいる。ということは、私に何か問題があるのかもしれない。そう自覚したあとに、「本当にこのままでいいの?」という心の声が聞こえてきました。
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仕事先で聞いた、自費のホルモン検査
とはいえ、どうしたらいいものか。見当もつかなかったので、まずは自分なりに考えられる解決策をノートに書いてみることにしました。「親友や母親、年上の女性に相談してみる」「友人とおいしいランチを食べに行って自分にご褒美をあげてみる」「アンガーコントロールの講習会を受ける」「受診して、薬を処方してもらう」。ざっと思い浮かんだ自分なりの解決策を1つずつ実行に移していきました。
母や親友には、自分もそうだし、あなたはよく頑張っているのだから、多少のイライラはしょうがないという励ましの言葉をもらいましたが、怒りん坊をどうすればいいかは依然として見えてきません。
そんなとき、仕事先で偶然一緒になった年上の女性に「最近感情のコントロールができなくて」と休憩中に本音を漏らしたところ、「ホルモン検査は受けた?」と聞かれたのです。