子どもを対象にした保険、加入検討の優先順位は?
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医療費の助成を受けている期間は、医療保険や傷害保険などへの積極的な加入は必要ないと考えます。ただし子どもが入院するような場合、保護者が仕事を休んで付き添うということもあるでしょう。子どもが入院して、付き添いの関係で収入が減少したら困るかも、という場合は子どもを対象にした医療保険に加入するという選択もあるかもしれません。
いずれにしても、子どもを対象にした保険に加入するという場合、その優先順位はどうなるでしょうか?以下は筆者が考える優先順位です。
1.個人賠償保険
火災保険や自動車保険の特約として含まれていれば、別途の加入は必要ありません。第三者に迷惑をかけてしまったという場合のために準備しておきましょう。日本の社会保険制度では、医療の面には各種の手当てがありますが、損害を第三者に与えたといった場合のサポートはありません。そのため個人賠償保険など、第三者への賠償に備える保険には必ず加入しましょう。
2.学資保険
子どもの教育資金の準備と親権者の万が一に備える保険です。ただし保護者の死亡保険の保険金で教育資金をカバーできていれば、学資保険にこだわる必要はありません。近年は学資保険ではなく、NISAを活用し、株式と債券を組み合わせたバランス型の投資信託の積み立てで教育資金を準備しているご家庭が増えています。
3.医療保険
優先順位は高くありません。子ども自身の医療費というよりも、子どもが入院したときの保護者の収入の減少に備えるためという考え方です。また上述したように、入院中の食事代や差額ベッド代などは助成の対象外なので、そこをカバーするという目的で加入するということもあるでしょう。
保険にはそれぞれの使用目的や保障・補償の対象があります。各ご家庭によって優先されるものは異なるので、よく考えてみましょう。
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子どもの保険についてよくある質問
次に、子どもの保険についてよくある質問や相談をご紹介します。
Q:子どもの教育資金を準備するために、学資保険の加入は必須でしょうか?
A:必須ではありません。よくあるケースですが、児童手当で受け取ったお金をそのまま学資保険の積み立てに充てるということがあります。この場合、お金が増えやすいかと考えると残念ながら難しいです。単純に児童手当を貯金した場合、約200万円を貯めることができます。また新NISAなどを活用して積み立てしても良いでしょう。いずれにしても「お金を増やす」という目的で、積極的に学資保険を利用するということは優先順位としては高くありません。
Q:子どもが学校からPTA総合保険のチラシをもらってきました。加入した方が良いですか?
A:いくつか種類がありますが、PTAが主体になって取りまとめしている保険があります。病気・ケガでの入院や通院・個人賠償保険などがパッケージになり、保険料も団体割引が適用されて手軽なものが多いです。お住まいの地域の子ども医療費助成制度や、ご家庭で個人賠償責任保険に入っているかなどを確認したうえで加入の判断をすると良いでしょう。
Q:子どもが自転車に乗るようになりました。自転車保険はどうすれば良いですか?
A:自転車も立派な軽車両で、事故の加害者になることも多いです。そのため全国の自治体で自転車保険の義務化が進んでいます。自転車保険の一般的な補償内容は、加害者になった場合の相手への賠償と自転車に乗っていた人のケガなどの治療費をカバーするといったものです。そのため自転車に乗る人には必須の保険ですが、火災保険や自動車保険で個人賠償責任特約を付与していれば、第三者への賠償という部分はカバーされています。したがって個人賠償責任保険(特約)に加入していれば、自転車に乗る人への傷害保険の部分が必要かどうかで判断しても良いでしょう。もし何も加入していないということであれば、自転車保険に必ず加入しましょう。