車を一時的に借りられるサービスである「カーシェア」と「レンタカー」。この2つのサービスは似ていますが、金銭的にどちらがオトクなのでしょう。
今回は、レンタカーとカーシェアのサービス内容や料金体系の比較、レンタルする上での損益分岐点をご紹介します。車を賢く借りるためにも、双方の違いを理解しておきましょう。
カーシェアとレンタカーの基本比較
カーシェアリングのイメージ
【画像出典元】「chesky- stock.adobe.com」
カーシェアとレンタカーは、どちらも車をレンタルするサービスでありますが、細かな部分に違いがあります。ここでは双方のサービスの特徴を比較します。
カーシェアとは?
「カーシェア」は、15分単位の短時間で利用できることが特徴的なカーレンタルサービスです。たとえば「タイムズカー」では、220円/15分~の料金で車が借りられ、ちょっと車が必要な時に便利です。もちろんレンタカーのように24時間、48時間と長時間レンタルすることも可能です。
その他、レンタカーを比べた場合、以下のような違いがあります。
・短時間の利用であればレンタカーより割安
・利用する上で初期登録費用、月額料金が発生する
・燃料代は発生しない、代わりに1km当たり〇〇円の距離料金が発生する場合がある
・基本的に「乗り捨て」はできない
・利用前の洗車や車内清掃が行われないことがある
など
レンタカーとは?
レンタカーは、最低3時間からの利用としているレンタカー会社が多く、まとまった時間車を借りたい方向けのサービスです。(※ただし最近は10分単位で利用できるレンタカー会社もあり。)
「トヨタレンタカー」や「日産レンタカー」といった大手のレンタカー会社は、現地での「乗り捨て」も可能であるため、旅行中などでも利用しやすいのが魅力です。レンタカーの場合、カーシェアとは違い燃料代が別途発生し、返却時にはガソリンを満タンにする必要があることも覚えておきたい点です。
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カーシェアとレンタカー、どっちが安い?実例で比較
コンパクトカーが並ぶ
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気になるコストの面として、カーシェアとレンタカーではどちらが安く利用できるのでしょう。ここでは実例を挙げながらシミュレーションしていきます。
カーシェアの費用(タイムズカー)
大手カーシェアサービス「タイムズカー」でベーシックタイプの車両(軽やコンパクト)をレンタルした場合、利用時間別の基本料金は以下のようになります。
15分まで:220円
1時間まで:880円
3時間まで:2400円
6時間まで: 4290円
12時間まで: 5500円+距離料金(20円/km)
24時間まで:6600円 +距離料金(20円/km)
36時間まで:8800円+距離料金(20円/km)
48時間まで:9900円+距離料金(20円/km)
72時間まで:1万4300円 +距離料金(20円/km)
以降1日毎:5500円+距離料金(20円/km)
その他:初期費用1650円&月額料金880円
タイムズカーのようなカーシェアでは燃料代はかかりません。車内に設置されている専用の給油・洗車カードで給油できます。しかしその代わりとして、6時間以上の利用では「距離料金(20円/km)」が発生します。このレートは燃料代より高くなるため、長距離を走行するほどカーシェアは不利になります。
【距離料金は注目ポイント】
例えば、100km走行した場合の距離料金は2000円となりますが、これに対し燃費が20km/Lのコンパクトカー、レギュラーガソリン160円の条件下で100km走行した場合の燃料代は800円となり、燃料代より距離費用の方が割高になります。
レンタカーの費用(トヨタレンタカー)
大手レンタカー会社「トヨタレンタカー」でC1タイプの車両(ヤリスなどのコンパクトカー)をレンタルした場合、利用時間別の基本料金は以下のようになります。
3時間まで:4312円+燃料代
6時間まで:6160円+燃料代
12時間まで:6600円+燃料代
24時間まで:8580円+燃料代
以降24時間:7260円+燃料代
※東京エリアを除いた一般エリアの料金
レンタカーの場合、利用時間や距離に関係なく、燃料代が発生します。燃料が無くなれば実費で給油する必要があり、返却時にはガソリン満タンで返却する必要があります。