カーシェアとレンタカーの損益分岐点は?
AとBの比較
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カーシェアとレンタカーの損益分岐点は「6時間まで」がひとつの目安となります。6時間までであればカーシェアの方が割安となり、コストを抑えられます。
一方、6時間を超えると基本料金の差は埋まっていきます。カーシェアの場合は燃料代より割高となる「距離料金」が加算されるため、長時間、長距離の利用になるほど不利になるのが一般的です。
特に、高速道路を使い遠方まで長距離の移動をする場合には、距離料金の関係から、カーシェアよりもレンタカーのほうが費用を抑えられるでしょう。
あまり走らないのでればカーシェアが有利
12時間、24時間と長時間レンタルする場合であっても、あまり走行せず距離料金が少ない使い方であれば、基本料金の安いカーシェアを選んだほうがお得になることもあります。たとえば12時間車をレンタルしても、実際の走行距離が50キロ程度と少ない場合であれば、カーシェアのほうが総費用は少なくなるでしょう。
【24時間レンタル、走行距離が50キロの場合の費用目安】
カーシェアリング(タイムズカー):6600円+1000円(距離料金20円/km)=7600円
レンタカー(トヨタレンタカー):8580円+400円(燃費20km/Lの車、レギュラーガソリン160円を想定)=8980円
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どんなケースで利用するのがよいか
コンパクトカーで旅行
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最後に、カーシェアとレンタカーは、どういったケースで利用するのが効果的であるかを身近な例を交えながら紹介していきます。
近所への用事であればカーシェア
「近所へ買い物に出向くため車が必要」「近場の送迎のため車が必要」「1~2時間程度で用事が完結する」といったケースであれば、短時間、短距離での利用料金の安いカーシェアがおすすめです。
遠方への旅行ではレンタカー
「何百キロも離れた遠方地まで旅行する」「何泊もする旅行で旅行先でもたくさんドライブする」といったケースであれば、前述した距離料金の関係から、カーシェアよりもレンタカーの方が割安になりやすいです。
乗り捨てをしたいならレンタカー
レンタカーであれば「乗り捨て」が可能です。たとえば遠方への旅行において、行きはレンタカーで移動し、レンタカーは旅先で乗り捨て、疲れている帰りは飛行機や新幹線で帰宅するというプランも組めます。ただし乗り捨てをする場合、料金が割高になるため、その点は覚えておきましょう。
頻繁にレンタルしたい場合はカーシェア
カーシェアを利用する場合、基本料金とは別に月額料金が発生します。ただし月額料金はその月のカーシェアの利用金額として使え、乗った月は月額料金が実質0円になる制度としているカーシェア会社が多いため、毎月頻繁に車をレンタルしたい人はカーシェアが向いています。
試乗をしたいのならカーシェア
「いろいろな車を体験してみたい」「購入予定の車の試乗をしたい」といったケースであれば、15分単位の短時間でレンタルができるカーシェアがおすすめです。発売されたばかりの最新モデルや、高級車やスポーツカーなど個性的なモデルをレンタルできるカーシェアサービスもありますので「お試し」として活用できます。
以上のように、短時間短距離の利用ほどカーシェアがお得であり、長時間長距離の利用ではレンタカーの方が有利になりやすいです。当日、何時間利用するか、何キロ程度走行するかも踏まえた上でどちらを選ぶかを考えていきたいところです。