完治はしない病気
進行を止めるには一生治療しなければいけない
「緑内障の治療法は、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障でまったく違ってきます。ですが、どちらにも共通しているのは点眼薬や内服薬での治療をおこなうということです。
点眼薬や内服薬で眼圧の上昇が止められなくなったら手術をおこないます」(田辺先生)
どのような手術をおこなうのでしょうか?
「閉塞隅角緑内障は房水の流れが完全に止まってしまうので、レーザーで虹彩(角膜と水晶体の間にある膜)に穴を開けます。そうすることで房水の流れを復活させてあげます。
開放隅角緑内障では、線維柱帯を切開して房水の流れを促したり、別の排出口を作ったりします。レーザーで線維柱帯に穴を開ける方法もありますが、あまり眼圧が下がらないので基本的には外科手術をおこなうようにしています。
レーザーでの治療は片目約3万円で10〜15分と短時間の施術なので日帰りでできますが、手術の場合は入院することになります。手術費用は約8〜10万円です」(田辺先生)
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まとめ
緑内障の約7割が正常眼圧緑内障だといわれています。田辺先生いわく、40歳を過ぎたら1度は緑内障の検査をしたほうがいいとのこと。目は大切なものですから眼圧が正常だからといって安心せず、眼科でしっかりと検査してもらったほうがいいかもしれませんね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/ウーマンカレンダー
著者/監修/田辺直樹先生
田辺眼科クリニック院長。日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。