あんこときなこをこよなく愛する3人の目利きが選んだ、お取り寄せしてでも食べたくなるご当地おやつ。毎日ひとつずつ、合計66点の名品の数々を紹介します。
鹿児島・南九州『梅木商店』の「あくまき」
かの西郷隆盛公も食した鹿児島を代表する郷土の味。
「灰汁でもち米を煮るという、先人の知恵に驚きます。別添えのきなこをかけてどうぞ」(畑)。奈良時代に中国から伝わった粽(ちまき)がルーツとされ、島津藩主が戦場で保存食としても活用したという「あくまき」。この店では九州産もち米「ひよくもち」をはじめとする、良質な素材を使用。樫の木の灰から抽出した木灰汁に一昼夜漬けたもち米を、手作業で竹皮に包み約6時間鉄釜でじっくり煮込んだ食感は、プルプルもちもち。賞味期限は常温保存で7日。3本¥2,330(送料込み)など。注文はオンラインショップから。鹿児島県南九州市川辺町平山6794 0993‒56‒0126 8:00~17:00 無休
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あんこときなこをこよなく愛する、目利き3名。
梅田なお実 Naomi Umeda 和菓子ライフプロデューサー・デザイナー
「毎日が和菓子日和」主宰。幼い頃、母のおはぎに魅せられて以来の筋金入りのあんこ好き。47都道府県のローカル和菓子を訪ね、その魅力を発信するイラストコラム執筆、和菓子と人をつなぐイベントプロデュースなどを行う。
高 由貴子 Yukiko Ko 和菓子ジャーナリスト
スタイリスト、編集者を経たのち、和菓子好きが高じてあんころりん名義で開設したブログが人気となり、『東京いとしの和菓子─あんころりんのおやつめぐり』(ソニー・マガジンズ)発売。至高のおやつは杵つきのつぶ餡豆大福。
畑 主税 Chikara Hata 『髙島屋』和菓子バイヤー
『髙島屋』全店の和菓子売り場を担当し、47都道府県の和菓子店に精通する敏腕バイヤー。名店の若旦那たちが集う恒例イベント「旅する和菓子」が『新宿髙島屋』で2024年2月15日(木)~19日(月)に開催された。きなこ愛も深し。
illustration : Tomoko Kuboi text : Yoko Fujimori (part of Hata), Yuko Saito (part of Ko), Mutsumi Hidaka (part of Umeda)
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