人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんがステキなおばあちゃんを目指すマンガ連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。
喉の出っ張りが気になって総合病院に行ったところ「甲状腺にできた腫瘍が原因」と診断され、腫瘍を取る手術を受けることにした和田さん。手術後、看護師から夫が行方不明を聞かされて焦っていると、夫は待合室を間違えていたことに気付いて戻ってきました。心細かった和田さんは……。
それもたしかに大事なんだけど…
間違いに気付いて、やっと私の入院室にやって来た夫。
照れ隠しなのか、手術が無事終わったと聞いてホッとしたのか、いつもより妙に明るくキビキビとした様子で現れました。
夫に手を握って「頑張ったね、お疲れさま」と言って欲しい。
心細かった私は、珍しくすがるような気持ちで夫に手を伸ばしました。
しかし、私の手に載せられたのは、夫に預けておいた貴重品ボックスの鍵……。
いや、それも大事。
後でもらおうと思っていた。
でも今じゃない。今じゃないんだよ、夫〜!!
しかも夫はやることはやった、とばかりにさっさと帰ろうとするのです。
鍵を手に載せられた私は、今さら「いや、手を握ってほしかったんだけど」などと言えるはずもなく、「あ、うん……」とつぶやいて夫を見送ったのでした。
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いつもはこういうことをしない和田さんだけに、旦那さんもまさか手を握ってほしいと思っているとは考えなかったのでしょう。後で手術のことを思い出話をしたとき、一緒に笑えるエピソードができましたね。
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著者/和田 フミ江(46歳)
イラストレーター・漫画家・二児の母。女偏差値43。極度の運動不足・シミ・シワ・白髪・腰痛・片頭痛などなど問題山積みで、ネタに困る気がしない。「ステキなおばあちゃん」を目標に、これから頑張りたい! 雑誌『フォアミセス』で「朝子のムジカ!!」連載中。