40歳になった今、年を重ねるにつれて体が衰え、考え方もどんどん頑固になっていくのを感じる毎日です。これから先は老いるばかりで成長もせず、頑固なおばあさんになっていくようで気がめいっていたのですが、父と私の顔のシミがきっかけで、価値観が変わる出来事がありました。

40代になって顔のシミが気になるように





40代になり、顔周りのポツポツとしたシミが気になってきました。これから先、汚くなっていく顔を眺め続けるのか……と、毎朝鏡を見るたびにウンザリした気持ちに。

「いっそのことシミ取りでもしようか」と考えましたが、いまさらきれいになったところで何が変わる訳でもない、と自分で自分の考えをすぐに否定しました。

というのも私の父は、美容整形にとても否定的な人で「いい年して顔をいじろうなんて恥ずかしい」とか「親からもらった顔をいじるなんて」と昔はよく言っていたのです。

そのため私が40歳になった今でも「美容整形は悪いこと」という父の考えが、頭の片隅に残っています。周りの友だちが脂肪吸引やシミ取りをして、きれいになったのを喜んでいても、どこかそれを冷めた目で見てしまう自分がいました。

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70代の父にある日異変が…?

私と両親は同じ市内に住んでいて、私が結婚した今でも、毎週のように顔を合わせています。そんなある日父に会うと、父は頬に大きなばんそうこうをしていました。

「どうしたの? けがでもした?」と心配すると、父はあっけらかんと「いや、シミが汚いから皮膚科で取ってもらった」と言うのです。

昔はあんなに美容整形はバカらしいとか、お金の無駄だとか文句を言っていたのに! と私はあきれてしまいました。

「お父さん、昔はあんなに美容整形のことバカにしてたじゃない」と指摘すると、父は「いつの時代の話をしているんだ。それは20年も前の話だろ。今は時代が違うんだ」と言うのです。