文具のとびら編集部
熊本大学に隣接する文具店兼カフェの「文具房 &drinks」(熊本市中央区)。1929年創業の老舗文具店「京文堂」が手がけている。
店内には海外製品も含んだスタイリッシュな文具が並ぶ。そのなかに、老舗文具店ならではのデッドストック品も紛れているのが宝探し感覚で楽しい。文具との一期一会な出会いを楽しむことができる。
創業95年の老舗が手がける「見つける楽しみ」にあふれた店舗
京文堂は、1929年4月に第五高等学校(現・熊本大学)隣接の文具店として創業。
それから1983年に店舗部分を建て替えるまでは、店舗は木造長屋の一角にあったそう。
2016年4月の熊本地震で被災し一時は店舗閉鎖も余儀なくされたが、店舗(文具房)・外販事業部(京文堂)ともに復興。2023年5月にはカフェサービスも開始した。
大きな窓から光が差し込む開放感のある店内には、カラフルでおしゃれな文具がずらりと並んでいる。
筆記具やインク、ノート、レター用品や金封、のり、ペンケースといった文具に加えて、バッグやハンカチなどの布小物、コスメなども取り扱う。
初めて入ったお店なのにどこか懐かしい気持ちになるのは、文具愛が伝わってくる手書きのポップや、使用シーンをイメージできる誰かのデスクのようなコーナーのおかげかも。
お店の方にお話を伺うと、「いわゆる“街の文具店”とは違う品ぞろえを意識している」そう。「文具を使う時間を楽しんでもらえるように」とアイテムを厳選し、HelixやLEITZ、Esselteといった海外ブランドの製品もそえろえている。
おしゃれな文房具のなかに、レトロな雰囲気のアイテムも。京文堂が保有しているデッドストック品を小分けにして販売することもあるそうだ。
なかにはメーカーでの生産終了品もあり、掘り出し物が見つかりそう!
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文具好きの夢を叶えた、文房具を眺めながらカフェタイムを楽しめる空間
そんな魅力的な文房具を眺めながら、カフェタイムを楽しめる「& drinks」。
「『文具を見ながらお茶をしたい』という文具好きの夢を叶えた空間」だそうで、友人や家族とゆったりとした時間を過ごせる(手帳タイムにもぴったり!)広々としたテーブル席や、窓に面したカウンター席を設けている。
ドリンクはコーヒー(地元のロースタリーカフェのコーヒー豆を使用しているそう)や紅茶のほか、オリジナルクラフトコーラなども用意。お店で手づくりしているケーキは日替わりとなっている。
直感的に「文具って楽しい」と思えるような、心地よい時間が流れる「文具房 &drinks」。
お気に入りの文具を眺めながら、カフェでひと休みしてみてはいかがでしょうか。