アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
ここ最近、ワフウフさん姉妹から病院に付き添えないと言われたと言い張る日が増えている母・あーちゃん。この前も、姉・なーにゃんが病院に行くとビックリされてしまい、付き添っている理由を説明しても「ウソッ!? 私、頭おかしいの!?」という発言……。さらに、ピロリ菌の薬の処方明細には「もらってない!」とメモ書きしていて、さんざん振り回された姉・なーにゃんは脱力してしまったのでした。
しっかり受け答えしているように見えて…
あーちゃんは、何でもこまめにメモを取っているのですが、そのメモを見つけるタイミングによってはワフウフさん姉妹を振り回してしまうことも多々あります。そんなあーちゃんも、昔から常々「子どもには迷惑をかけたくない」と言ってくれていたのですが、何も理解できなくなっている今、自分がこんなに娘たちを振り回しているなんて、思ってもいないのでしょう……。
病院の予定などないのに、あーちゃんからメールが届きました。しかも2通。
翌朝、慌てて姉が電話をすると、あーちゃんは普通に家にいました。
怪しいと思った姉が、曜日ごとの予定を確認すると、しっかり受け答えできています。
ここまでは自信満々だったあーちゃんですが……。
曜日が日付になってしまうと、どこか自信なさげ……。
その失礼を、何度もしているのですが……?
手帳は持ち歩くのを忘れているけどね!
受け答えがハッキリしていて、周りからは何も問題なく見えていると思うと、面倒に思えてしまいます。
通院時、おかずを持って行くと、とても喜んでくれるあーちゃん。
ちゃんと食べてもらえるように、保管方法を伝えると……。
※痛みやすい→傷みやすい
満面の笑みで答えるあーちゃん。
これは突っ込まずにはいられない……!
通院の予定はないのに「明日は注射の日です。よろしくね!」と、2回も同じメールを受け取った姉。慌てて翌朝電話をしてみると、あーちゃんは病院に行くわけでもなく、普通に家にいました。そして、夜に2回もメールをしたことすら覚えていませんでした……。
電話をしながら、なんだか怪しいと思った姉は、そのままスケジュールの確認に入ります。すると、注射の日もダンスの日も、曜日では覚えている様子。ただ、それが日付になってしまうと、スムーズに頭の中で結び付けられなくなるので、混乱するのかもしれません。手帳に書いていても、ちゃんと持ち歩かないので安心材料にはならず。普通に聞いていると、しっかり受け答えしているように見えてしまうのが、かえって面倒臭いのかも!?
そんなあーちゃんは、付き添いのときに私が手作りのおかずを渡すと、とても喜んでくれます。傷まないように「冷蔵庫に入れてね」と言うと「忘れるわけないじゃない!」と自信満々に言ってくれますが、あーちゃんの場合は、むしろ覚えていることのほうが少ないけど……!? と心の中で突っ込まずにはいられません。おかずの存在を忘れず、無事におかずが口に入りますように……!
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会話の内容もかみ合っていて、しっかり受け答えしているのを見ると、周りの人からは認知症だと気付かれないかもしれません。しかし、それがトラブルのもとになってしまうこともあると思うと、見ているほうは心配です。「忘れるわけがない」という言葉が、どうか本当であってほしいです……!
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。