まったく自覚症状がないのに…

いざ、大腸内視鏡検査に臨みます。下剤を飲むのは大変でしたが、検査自体は、鎮痛薬で眠っている間にいつの間にか終わりました。

検査後の医師からの言葉が衝撃的でした。「ポリープと腫瘍の疑いがあるものが見つかりました。ポリープは切除しました。腫瘍の疑いがあるものは生検に回します。まだ小さいものです。検査を受けてよかったですね」と言われたのです。

自覚症状らしいものは何もないのに、私の体の中にポリープと腫瘍があったとは。がんの疑いを告げられて、見えている景色が一気に変わった気分になりました。自分の命は限りあるものかもしれない。まだ子どもも小さいのにどうしよう……。家に帰ってからは、ネットで情報を集め落ち着かない日々を過ごしました。

生体検査の結果は、見立て通り早期のがん。大学病院で切除することになりました。早期発見だったので切除で対応できるようです。「検査を受けてよかったですね」と先生から3回は言われました。

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まとめ

思いがけず判明したがんでしたが、切除できる状態で見つかり、本当によかったです。もし来年まで検査を受けなかったら、もっとがんが大きくなっていたり転移していたりしたかもしれません。

「40歳を過ぎたら一度は検査を」という言葉は本当でした。「自覚症状がなくても、自分は元気なつもりでも、検査は必要なんだ。受けてよかった」と心から思う日々です。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)
消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。

文/あじ きょうこ

イラスト/マメ美

著者/ウーマンカレンダー編集室
40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!