20代や30代のiDeCoや企業型DCは株式100%で

もしAさんがiDeCoや企業型DCを利用しているのであれば、若いうちは株式100%で問題ありません。いずれの制度も60歳以降の受け取り開始になるので、50歳になるまでは株式100%で良いでしょう。50歳を超えたら保有している金融資産を少しずつ「元本確保型」の商品へ移していきましょう。

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REITは分散投資になるか

REITへの投資も分散投資になりますが、「分散投資として効果的か?」という問いについては評価が難しいです。値動きの傾向は株式に似ていますが、値動きの幅は大きめです。

分散投資では「Aという資産が値下がりしたが、Bという資産は値下がりしなかった」「Cという資産が値下がりしたが、Dという資産は値上がりした」といった反対の値動きをする投資先を組み合わせ、マーケットの状況が悪い時にも資産価値が大きく下落してしまうリスクを軽減する効果を期待します。

その中でREITを組み合わせることが効果的かという問いは判断が分かれるところです。もしREITを組み入れるのであれば全体の10~20%程度に抑えることが良いのではないでしょうか。

まとめ

暴落時の備えということならば、債券など金融商品にこだわらず預貯金という形で現金をしっかり準備するということでも良いと思います。考え方は様々ですが、年齢にとらわれず、株式や投資信託などの「リスク性資産」と「現金や債券(債券型の投資信託ではなく)の資産」の割合を50:50になるようにしておくと暴落時の備えにもなります。また資産運用としての効果も期待できると思います。もし預貯金があまりないということであれば、まずはしっかりと現金を貯めましょう。その上で余裕があれば、債券型の投資信託を購入していくと良いでしょう。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。