起業家・河村真木子さんがプライベートカフェ2号店をオープン チャレンジし続ける理由とは

5月上旬、麻布十番にある「Holland Village Private Cafe」2号店の前に行列ができていた。起業家の河村真木子さんが経営する会員制カフェのテイクアウトを待つ客だ。マリ・クレールの人気連載「河村真木子のリアル人生相談」を6月から再開する河村さん。会員になるための待機リストができるほどの人気を誇るカフェの全貌と近況を聞いた。

時代が求めているものを形に


©Keita Sawa

国内外で1万人以上の会員数を誇るオンラインサロン「Holland Village Private Salon(ホーランド・ヴィレッジ・プライベート・サロン)」(以下、HVPS)を運営する河村真木子さんは、サロンメンバーがオフラインで会える環境を創り出すことを目的に、2022年11月に会員制カフェ1号店となる「Holland Village Private Café(ホーランド・ヴィレッジ・プライベート・カフェ)」(以下、HVPC)をオープン。その2号店が、5月16日にオープンした。

オンラインサロンは月額会費1万円で、基本は現会員からの紹介制になっている。カフェも同様に会員制で、入会料7万円+月額会費1万5千円という価格帯でありながら、いずれも膨大な待機リストができるほど人気を集めている。

「海外の富裕層の動向などを見ていて、日本でも今後、会員制のお店が流行(はや)るだろうなと思っていたんです。自分たちの知ってる人だけが集まる、安心安全な場所を多くの方が欲しがっているので。なおかつ自分の趣味に合うお料理が出てくる。例えばHVPCだと可能な限りこだわったオーガニックや無添加食材ですね」と話す河村さん。

HVPCは良質な食材やおいしさだけでなく、スタッフのフレキシブルな対応の心地よさにも定評がある。さらに1号店はルイ・ヴィトンの、2号店はグッチのテーブルウェアでそろえており、飲食店の「常識」に挑戦するユニークな空間も魅力のひとつだ。

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カフェメニューは誰でもテイクアウト可

オープンしたての2号店も1号店と同様に「会員制カフェ」という点は変わりないが、今回は一見さんにも朗報が!

「2号店は人々が行き交う路面店なので、どなたでもテイクアウトができるようにしました。テイクアウト価格は、メンバーさんと一般のお客さんとで分けて、メンバーさんに負担のない設定にしました。HVPCは、もともと日本では食べられない海外のメニューを提供しているんですが、開発中のものも含めると、タイやシンガポールの朝ごはん、日本ではなじみのないアメリカのサンドイッチなどの提供も考えています。2号店のオープン記念でつくるのは、アサイーヨーグルトパフェ、NYステーキ、ミントごはんなどですね」

舌の肥えたメンバーたちが満足する、趣向をこらした多国籍なメニューが続々と登場するのだが、その一部のメニューがテイクアウトとして提供される。つまり2号店では、会員でなくともHVPCのフードやサラダ、デザートなどを味わえるというわけだ。

「HVPCは香港やシンガポールにあるカフェをイメージしていて、朝からヌードルもあり、パンやサンドイッチもある、いつ来ても食事ができる『オールデイダイニング』なんです。そして『会員制カフェ』ということは同じ人が何度も利用するので、メニューはずっと同じではいけないと思っています。シグネチャーメニューは残しますけど、これからもどんどん変えていきます」

スタッフの大半は、オンラインサロンメンバーかつ一流ホテルやレストランで実績を積み上げてきた粒ぞろいだ。「2号店でもそのサービスをより多くのみなさまへ提供できることがとてもうれしい」という。


写真左は、麻布十番納涼まつりで初めて一般向けに提供し大行列ができた、やみつきになるナポリタン。写真右は、オーガニック卵・平飼いチキン、無添加梅干し、玄米をぜいたくに用いた栄養満点の平飼い筋肉ランチ。ともに¥1,800 ©Keita Sawa


写真左は、バター風味でどこか懐かしさを感じるチョコチップクッキー(左)700、リピーター続出のライスクリスピートリート(中央)900は、甘いマシュマロと程よい塩味に加えて絶妙な歯ごたえの人気メニュー。写真右は、化学調味料、合成着色料、人工甘味料、防腐剤、白砂糖不使用のオリジナルグラノーラ2,500(※ネット販売あり) ©Keita Sawa


写真左は、ブランチにもピッタリな大満足の量で提供されるアサイーボウル¥2,100。写真右は2号店の店内 ©Keita Sawa

※表示価格はすべて税込み、一般テイクアウト価格