起業家・河村真木子さんがプライベートカフェ2号店をオープン チャレンジし続ける理由とは

5月上旬、麻布十番にある「Holland Village Private Cafe」2号店の前に行列ができていた。起業家の河村真木子さんが経営する会員制カフェのテイクアウトを待つ客だ。マリ・クレールの人気連載「河村真木子のリアル人生相談」を6月から再開する河村さん。会員になるための待機リストができるほどの人気を誇るカフェの全貌と近況を聞いた。

「みんなの喜び」が「生きがい」に

オンラインサロンでは、金融や世界経済を学べるコンテンツから宅トレ、予約困難店での数々のイベントやパスポートがないと入れない特別なホテルでのオフ会、「同好会」と呼ばれる趣味グループの活動、メンバー向けの福利厚生もあるという充実ぶり。名だたる大企業が数々の協賛を提供するなど、多くの人が注目する唯一無二のサロンだ。

令和6年能登半島地震が起きた際にはサロン内で支援金を集め、HVPCとして従業員やサロンメンバーと共に、珠洲市、穴水市、七尾市で炊き出しボランティアを行い、カフェでも人気の梅走うどんやチョコチップクッキーを提供した。発端は、能登で被災したサロンメンバーがいたこと。「縁があった人をサポートする」という河村さんの熱意に、日本全国のサロンメンバーからたくさんのサポートが集まった。

近況を尋ねると、「麻布十番にサロンメンバー向けのスパが始まりました。今後、サウナと美容室、カフェも入った複合施設をオープン予定で宿泊設備も考えています。ゆくゆくはラグジュアリーな老人ホームも建設したい」とのこと。どこまでも進化は止まらないようだ。

そんな河村さんはどんな未来を描いているのだろう。

「特にカフェを始めてから、私のなかで考え方が大きく変わりました。きっかけは、カフェ1号店で赤字を経験したこと。前職では『どんなビジネスでも利益を追求することが何よりも大切、利益が出ないものは悪』という価値観だったのですが、利益を追うよりも私に賛同してくれているメンバーさん一人一人に喜んでもらいたい、ハッピーになってもらえたら、という方向転換が起きたんです。自分の中でも驚きのパラダイムシフトでした」

食材のコストを切り詰めたとしても、売上にはさほど貢献しない。それならコストが上がってもみんなが満足するものを提供しようと、オーガニックや上質な食材を使うことを選んだ。すると周りから「おいしい!」と喜びの声が上がり、いっそう人気の店になっていった。

「そこから、みなさんが『ほしかったけど今までなかったもの』を創っていきたいという方向に、パッションが完全に変わりました。みなさんの喜びが私のやりがいになって、生きがいになっています」

河村さんが「感度が高くて魅力的なメンバーがたくさんいて、みなさん活発に交流してますよ」と言うように、一方向ではなく刺激を与え合うコミュニティだからこそ、これからもますますポジティブな循環が生まれていくのだろう。

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連載「河村真木子のリアル人生相談」再開!

昨年末に大盛況のもと終了したマリ・クレールの人気連載「河村真木子のリアル人生相談」が、6月から再開する。河村さんの意気込みは、いかに?

「昨年の連載では、まだ話せていないことがたくさんありました。いつも多くの方から質問や悩み相談をいただくのですが、そこにも答えきれていません。読者さんの多くは女性だと思いますので、みなさんの応援や励みになるような連載にしたいと思います」

お悩みの募集はマリ・クレールのインスタグラムのストーリーで定期的に募集するので、フォローの上、ぜひお気軽にご応募を!

text: Tomoko Komiyama hair & make-up: Erika Nakamura photo: Tomoko Hagimoto

河村真木子のリアル人生相談 第8回:投資の前に基礎知識を、キャリア復帰は堂々と
河村真木子さんの「当たり前を手放す勇気」。会社員から日本一のオンラインサロン運営者へ