ちょっと変わり種のおすすめ「ミント」3選
花市場で売られているミント。数種類がアソートされたセット。
一言で「ミント」と言っても、その種類は600以上あると言われています。最近はさまざまな種類のミントを園芸店で見かけます。
まずはラベンダーミント。学名は Mentha piperita ‘lavender’。ペパーミントの園芸品種です。
紛らわしい名前のこちら。ラベンダーと言う名前が付いたミント。画面上では香りをお届けできないのが非常に残念ですが、ほんのりとすっきり、スパイシー風なラベンダーの香りがします。これは紅茶を淹れたときに、数枚ポットに忍ばせてもいいですねぇ。
そして「スイスリコラミント」。学名はMentha × piperita ‘swiss’。こちらもペパーミントファミリー。
かなり清々しい清涼感!シンプルで強い香りです。お茶やサラダに加えると一気にオシャレ度アップ。スイスの「リコラ」というハーブキャンディに使われているミントです。あの1度は見たことあるかもしれない、黄色いパッケージの飴ちゃん。経験上ですが、そんなに横に広がらない「お上品」なミントと感じます。
最後は「オーデコロンミント」。 学名はMentha ×piperita citrata。この子もペパーミントファミリーです。
なんて言うか、大人っぽいミントです。オーデコロンを思わせるような、個性的な強い香りがします。柑橘系の香水のような香りもするので、ドライにしてポプリやサシェにもするのにも向いています。他のミントより、葉も大きく大株になりやすいです。茂る様子が大きく堂々としているので、花壇の中でも目を引きます。
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ミントで作る「ライタ風ドレッシング」のグリルドポテトサラダ
日本ではミントを使ったレシピは、ポピュラーではありませんよね。アラビア料理などでは羊肉のソースとして使われたり、中東ではクスクスなどのサラダに刻んで加えたり、インドではミントのチャツネがあります。
まだまだ日本で十分な活躍がされていないミントたち。まずは序の口、簡単に試せる「ライタ風ドレッシング」はいかがでしょう?
ライタとは、ヨーグルトと野菜を和えたソースのようなサラダです。まろやかでさっぱりとした風味なので、インド料理では肉やカレーの「付け合わせ」に添えられています。
ヨーグルトにミント、そしてニンニク……と聞くと変な味?? となりそうですが、固定概念は「ポイッ」っと捨てましょう。爽やかな香りがこれからの暑いシーズンにピッタリ。クセになる味です。
■ 材料
ジャガイモ 中3〜4個
ヨーグルト 250gミント 数本 クミンパウダー 小さじ1/2キュウリ 1本おろしニンニク 小さじ1/3 ※今回はチューブを使用塩 小さじ1/2オリーブオイル 仕上げにひと回し胡椒 仕上げに適量飾りのミント 適量
■ 作り方
① ジャガイモを7mmほどに切って、沸騰させたお鍋で、5分ほど下茹でをする。
お気軽にレンジでもどうぞ。火を入れすぎると、ジャガイモの種類によっては崩れますので注意。
② キュウリをグレイターでおろして、水をしっかり切る。
グレイターが手元にない方は、細かい千切りにして、しっかりと水気を絞ってください。
③ ミントの葉を軸から外して、細かく刻む。
④ お気に入りのお皿でヨーグルト、クミンパウダー、塩、おろしニンニク、先ほどのキュウリとミントを混ぜる。
ヨーグルトから水が出るので平たいお皿よりも、ゆるくカーブのあるお皿で。
⑤ ①のジャガイモを、多めのオリーブオイル(分量外)をひいたフライパンで、縁がカリッとするまで揚げ焼きにする。
⑥ ④のミントヨーグルトソースの上にジャガイモを盛りつけて、オリーブオイル、コショウ、ミントを散らして完成。
ジャガイモはベターっと置くのではなく、立てるようにリズミカルに。
最後のおめかし。
とっても簡単でしょ? ミントの爽快さと、ヨーグルトの酸味、そしてキュウリの青臭さが心地よいハーモニーを奏でます。ジャガイモはオーブンでローストしてもいいし、小さな新ジャガは茹でて和えても結構! 夏のガーデンピクニックやバーベキューのサラダとしても活躍します。ドレッシング自体がとろっとしたテクスチャーなので、ディップソースとしても活躍します。私のお気に入りは、トルティーヤチップスのお供に。
ヨーグルトとキュウリでヘルシーな気分になれちゃうから、あら不思議。「病は気から、美は思い込みから」です。日本人からしたら不思議な組み合わせですが、食べてミント分からないでしょ♡ お試しあれ!
Credit
写真&文 / ルーシー恩田
ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。