2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。
エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。退院後の入居施設も見つかりました。後日、入居可の返答が届き、話が進む中、病院からお父さんが発作を起こしたと連絡が! さらに、治療のためなんと最初の病院へ転院が決定。「振り出しに戻った」と泣き笑いのエェコさん。しかもお父さん、転院先で暴れてしまい、鎮静剤を打たねばならない状況に。不安に駆られたエェコさんが叔母さん電話をすると、覚悟をしておくよう言われて大ショック。
挙句の果てに、ゲッソリして帰宅したエェコさんを迎えたのは、お父さんの入院費や定期購読していた健康医薬品の請求書でした。その後はお父さんのスマホを解約し、入院先へ急行。車椅子にベルトで固定されながらも廊下を放浪しているお父さんの姿を垣間見ることができました。数日後、援護課からの連絡を受けたエェコさんは、お父さんの実家の家財処分を進めることに。プロの清掃員さんによりすぐに家具が選別され、残ったのは段ボール箱2つ。切ない気持ちになりました。下見が終わると、国への返還義務がある補助金や支給金について説明が。「返還しないと不正受給」と言われて大焦り。慌てて「請求書が来たら速攻返還」することを誓ったのです。
バタバタな中で…
家財処分のための実家下見からさらに数日後、今度は洗濯物を交換すべく、片道2時間かけて病院へ。しかしエェコさんが看護師さんから受け取ったのは着替え2着のみ……。加えて、リハビリ病院から入院費請求書も届き息をつく暇もありません。企業年金で補える額ではあれど、精神的にも経済的にもギリギリな日々でした。
リハビリ院への銀行振込手数料も惜しくて、自転車で現地の窓口まで走った私。
その直後、病院からの電話で、父の病名を伝えられました。それは「抗NMDA受容体脳炎」。説明を聞いてもチンプンカンプンでしたが、とにかくてんかん(脳が一時的に過剰に興奮することによって、意識を失ったりけいれんが生じたりすること)を引き起こしている原因と、対処法がわかったようです……。
父の様子も落ち着いてきたとのことで、このときは少し安心できるのかなと思いました。
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お父さんの病名が判明したというエェコさん。どうやら、自分の抗体が何かの不具合で自身の脳を攻撃している脳炎の一種なのだとか。理由はわからないながらも、適切な投薬治療が始まるようで、ひとまずはよかったですね。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/渡邊 耕介先生(のげ内科・脳神経内科クリニック 院長)
脳神経内科・頭痛・総合内科・呼吸器科の専門医として、豊富な知識と経験をもとに、風邪、胃腸炎、頭痛、不眠・不安、帯状疱疹などの一般的な病気から、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、ALSのような神経難病まで総合的に診療する街のホームドクター。充実の検査体制を整え、早期発見・早期治療と予防に力を入れている。
著者/エェコ
2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。