シアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさんが2024年5月27日、YouTubeチャンネル「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」に出演。背番号が51番になった理由を明かした。

背番号「7」に変える打診もあったが、「変えなくてよかった」

イチローさんはどうして背番号51だったのか聞かれると、「選べる立場じゃないですよ。高卒のドラフト4位なんて選べるわけないじゃないですか」と回答。球団から51番をもらっただけと明かした。

イチローさんがオリックスに入団した年は、自身を含め4人が高卒で、高卒の選手に50番台の背番号が渡されたという。

「当時高校生でドラフト2位がいて、4位が僕で5位、6位も高校生。4人高校生がいた。2位(の選手)が55番。ドラフト上位なんで期待の番号じゃないですか。次が僕で51、それで53、57なんですよ。その年は高校生が50番台だったんですよ。僕が2番目だったから51だったというそれだけの話」

背番号51が今となってはいい番号だったか聞かれると、「それはそうですよ」と50番台の背番号で覚えてもらえたことへの嬉しさを語った。

「55は別として、日本では特にどうしても若い番号に変えたがる。変える人も実際に多い。50番台で覚えてもらったというのは、変えなくてよかったなと。迷う余地もなかった」

実際、94年のオフに背番号変更の話があったという。

「7って福本さんの数字なので、オリックス、阪急から特別な数字。僕も7を付けないかって言われたことはある。レギュラー1年目、210本打った94年のオフにそういう話をいただいた」

変更せずに貫いた背番号51は間違いなく特別な数字となった。