日本においてのクレープといえば、遊園地や原宿で食べるマリオンクレープが定番ではないでしょうか。記事を読んでいるみなさんも一度は食べたことがありますよね。
「日本のクレープといえばチョコバナナだ!」「苺ホイップだ!」そんなイメージを覆したのが、20代でクレープリー(フランス発祥の、ガレットとクレープをメインとするカフェレストラン)を開業し、本格的なクレープリーと独創的に盛り付けられたクレープが大きな話題を呼んだ「EQUALLY」(イクアリー)。2021年、コロナ禍の狭間で小さな小さなスペースの間借りから始まりました。
この間借り時代からいち早く取材をしてきたufu.。オーナーシェフである友納シェフが着実にステップを踏み、話題の新店舗をOPENさせた経緯や新店舗ならではのメニューをじっくりとご紹介していきます。
間借りスタイルから実店舗へ。日常に寄り添うクレープリー
2021年に六本木でブランドローンチ、その後2022年には表参道に移転し、いずれも間借りでの営業。そして2024年の5月15日に「EQUALLY CREPERIE CAFE」がついにOPEN。
お店がオープンしたのは世田谷区の豪徳寺。駅から徒歩5分とアクセスも良好。この豪徳寺は、ほっとする街並みと商店街が若者の心をつかみ、若者たちにも人気のスポットになりつつあります。
このお店を経営するのは、27歳と若さあふれる友納シェフと奥様。友納シェフは世田谷の名パティスリーである「ル パティシエ タカギ」(駒沢大学)や「アサコイワヤナギ」(等々力)などで経験を積まれています。
間借りを経て、今回のこの豪徳寺という場所でのオープンの経緯を伺うと……。
友納シェフ「今まではぎゅっとした狭いお店を妻と二人で切り盛りしていましたが、お店を運営していく中で完全予約制のイメージが強かったり、ふらっと来たお客さんが『満席なのね』と帰ってしまうことがありました。
イクアリーが“日常に寄り添うクレープ屋さん”というコンセプトだったので、完全予約制というより、どんなときでも入れて楽しめるお店にしたいと思い、この場所でお店を開きました。豪徳寺という場所は、落ち着いた空気感が凄く心地よくて、日常に寄り添うというお店のコンセプトにぴったりだなと思い、この場所に。新宿からも電車一本で来られますしね。」
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テラス席は愛犬連れもOK。こだわりの空間でモーニングとランチ
お店がある建物の2階へ行くと広々とした空間が。圧巻の席数とライブ感あるキッチンカウンター。
一つ一つの席が広々としており、「早く食べなきゃ」と焦る必要もなし。ゆとりある空間の奥には、公園のようなテラス席が。“豪徳寺の中の公園を目指したかった”と友納シェフ。このテラス席はベビーカーも入れるし、愛犬を連れてのんびりも。
またバルコニー席のスツールはフランスで70年代に流行った「タムタムスツール」をモチーフにしているんだとか。外はクレープを片手に食べながらのんびり過ごし、中ではお友達と談笑しながらゆっくり過ごせる、そんな様々な過ごし方ができるのがこのお店の大きな特徴です。
また嬉しいのが、朝8時半から営業しているところ。特に朝食におすすめなのが、ゲラントの塩とそば粉100%で作ったシンプルな「ガレット コンプレ」。もともとクレープの原型はフランス・ブルターニュ地方発祥のガレット。そば粉がたくさん採れる地で、庶民の主食としてそば粉を水と塩でといて円盤状に焼いたガレットを食べていたんだとか。
そのフランスの歴史あるガレットにならい、北海道産100%のそば粉と水と塩だけを使用。焼きたてはそばの香りが立ち、生地は端がカリッとしながらも全体的にモチっとした食感に。ハムやサラダ、また卵を添えた一皿はモーニングでもランチにもぴったりです。
ランチタイムになれば、このふわとろオムレツはヤミツキに!ご飯やパン代わり、クレープ屋さんらしく、素焼きのクレープがセットになっています。
気になる営業時間は下記の通り。
朝8時半~11時半がモーニングタイム、その後11時半~14時までがランチタイム。メニュー:はランチタイム限定で、季節のフルーツのクレープを。ランチ後も通し営業で夜は18時まで。
テイクアウトのお菓子も、今後増やしていくそうでフロランタン、クレープの生地を使ったクレランタン、フィナンシェ、マドレーヌ、サブレ何種類か。これからエントランスに焼き菓子を置くコーナーも作るんだとか。