スペインの心理療法の専門家によると、幸せな人生を送るには、自己肯定感が高いことが重要な鍵となるが、中には自己肯定感が低いことを自覚していない人もいるという。そこで自己肯定感の低さに気づくための手がかりとなる、5つの特徴を紹介する。マリ・クレール インターナショナルのスペイン版デジタル記事よりお届け。
自己肯定感の低い人の特徴とは何だろうか?
自己評価は、幸せな人生を送るための鍵である。自分の内面との関係を大切にすることは重要だが、それは必ずしも簡単なことではない。マドリードの心理療法を専門とする機関「Aesthesis Psicólogos Madrid」によると、「自己肯定感とは、私たち一人ひとりが自分自身に対して抱いている愛、尊敬、思いやり、感謝……のことです。幼少期から発達し始め、思春期以降に安定する傾向にあります」
心理学者はさらに、自己肯定感は「私たちが経験したあらゆること、直面するさまざまな状況に対する解決策を見つける能力、周囲の人々、特に自分たちの人生における重要で、大切な人々から受ける認識、愛着、愛情、そして私たちの考え方や病気など、その他の多くの周りの環境に影響されます」と付け加えている。このように自己肯定感とは、私たちの一生について回る、さまざまな要素の積み重ねなのである。
「自己肯定感が低いと、自分自身に対する認識や評価が否定的になり、悲しみ、不安、不満、怒り、不安……を感じるようになります。自己肯定感の低さは多くの人に影響を及ぼしますが、ときに私たちを苦しめるこの問題に、気づく方法がわからないこともあるのです」とメンタルヘルスの分野の専門家は強調する。
自己肯定感の低さを見抜くのは心理学者やメンタルヘルスの専門家の仕事だが、自分がそのグループに属しているか(あるいは属していないか)を自覚するのに役立つ、一般的な特徴がいくつかある。この場合、AIが5つの重要な手がかりを与えてくれる。
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AIによる、自己肯定感が低い人の5つの特徴
過剰な自己批判
自分の長所と短所を知ることは素晴らしいことだが、ネガティブな面に集中しすぎると問題が大きくなってしまう。「自己肯定感が低い人は、自分に対して非常に批判的になりがちである。自分の欠点やミスに焦点を当てて、それを拡大したり、成果を最小化したりすることがある」とAIは述べている。
不安
安心は複雑な問題だ。それがぐらつくときは特に。「不安は自己肯定感が低い人によく見られる特徴である。彼らは他人からどう思われるかを常に気にして、自分の能力や決断を疑ってしまうのだ」と、不安な人々についてAIは説明している。
挑戦やリスクを避ける
コンフォートゾーン(居心地のいい場所)から抜け出すことは、自己肯定感が高い人にとっても容易ではない。しかし、自己肯定感の低い人は「失敗を恐れ、困難だと思う挑戦を避けることがある」。さらには、「セルフイメージを危うくするような状況に直面するのを避けるため、コンフォートゾーンにとどまることを好む」。
過剰な承認欲求
私たちは(ほとんど)誰もが、他人の評価を気にするが、過剰なまでの承認欲求は私たちの役には立たない。「自己肯定感が低い人は、自分が評価されていると感じるために、いつも他者からの評価や承認を求めている。彼らは批判に対して非常に敏感で、過剰に反応することもある」とAIは述べている。
精神的依存
精神的に自立した人間になることは、私たちが社会の中で生きていることを考えると特に、簡単ではない。AIによれば、自己肯定感の低い人は「常に他者からの注目やサポートを求めていて、それがないと喪失感や不完全さを感じることがある」という。
つまり自己肯定感とは、幸せで健康的な生活を送るための、基本的な要素なのだ。もしも自己肯定感が低いことに気づいたら、専門家の助けを借りてこの問題に対処することを検討し、精神的なウェルビーイングを高めるために取り組もう。
私たちはひとりひとり、たとえ自分自身からであっても、愛と尊敬と思いやりを受けるに値する人間であることを心に留めておきたい。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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