アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

いつものインスリン注射に加えて、糖尿病の診察もあった日。検査結果を聞くと、糖尿病の数値は改善されていて、先生から褒められた母・あーちゃん。すると「甘いもの食べていないもの!」とドヤ顔。その発言に、パンの食べ放題で甘いパンを食べまくっていたのに? と、ワフウフさんは驚きを隠せません。さらに、その日の帰り道に立ち寄ったお店でも、視線はケーキにロックオン。ワフウフさんがなんとか阻止しましたが、甘いものは食べていないと言ったばかりでこれだと、普段の生活も心配です。

膝の力が入らない…?

病院帰りにお茶をしていたお店のクーラーが効き過ぎていて寒かったので、あーちゃんとワフウフさんは、早めに出て100円ショップで買い物をすることにしました。しかし、レジに並ぶことはできたものの、順番を守るということができず、何度注意しても前の人を抜かそうとします。最後には、レジに商品を投げ入れてしまい、ワフウフさんもお手上げでした……。



認知症と診断され、一時期は攻撃的になったあーちゃん。



暴言や暴力はなかったものの、喧嘩腰で物を言ってきて、特にお金への執着がすごくて、大変でした。



しかし、処方された薬が合っていたのか、不安そうな表情を浮かべることはありましたが、徐々に穏やかに……。



今では、ほとんど穏やかな状態で安定するほどになっています。



病院の付き添いも、当初は悪口ばかり聞かされていましたが、それも最近ではなくなりました。



果たして、あーちゃんにとって今の状態がラクなのかどうかは、私たちにもわかりません。



あーちゃんの足元の状態は、日によってバラバラ。



こう言って、何度も「膝かっくん」のような状態になり、バランスを崩していました……。



近くで見ていても、何が原因かはわからず。続くようなら、病院で診てもらわないと……。

認知症になると、それまでとは人格が変わってしまうという話をよく聞きます。攻撃的になったり、乱暴になったり、逆にとても大人しくなったり……。あーちゃんの場合は、一時期とても攻撃的になりましたが、処方された薬が合っていたのか、少しずつ穏やかさを取り戻しました。

今は、疲れているように見えるときもありますが、穏やかなときがほとんど。さらに、病院に付き添っているときにあーちゃんが話す内容も、最初は誰かの悪口ばかりだったのが、最近はそれもなくなりました。こう見ると、あーちゃんは認知症患者としては扱いやすいほうなのかもしれません。

私たち姉妹の記憶の中では、あーちゃんはキツくて攻撃的だったので、今のぼんやりしているあーちゃんの面倒を見るのは、なんだか複雑な気持ちにもなります。そして、前から気になっていた足元の状態も不安定で、歩いている途中で「膝かっくん」のような状態になることがあります。どこかに問題があるのか、年齢的なものなのか? あまりにも続くようなら、病院に連れて行かないと……。

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認知症がきっかけで、暴言や暴力が始まるというケースも珍しくないようなので、あーちゃんの場合はワフウフさんの言うように、認知症患者としては接しやすいのかもしれませんね。ただ、長い間見て来たあーちゃんとは別人のように思えてしまって、寂しさも感じてしまうのではないでしょうか。どんな風に進行するかわからないので、介護する側もいろいろなケースを想定しながら、心の準備もしておく必要がありそうです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。