食べられる野菜や果物を自分の手で収穫するのは楽しいもの。自宅の庭で、新鮮な果実を摘んでそのまま一口…そんな暮らしも、ガーデンで果樹を栽培すれば実現できます。ドイツ出身のガーデナー、エルフリーデ・フジ-ツェルナーさんが、いままでに栽培した体験談をもとに、自宅でも栽培できるおすすめの果樹やベリー類と、栽培のポイントをご紹介します。
ガーデンで果物を育てよう!
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich
昨秋にガーデンプランを練りながら決めたことの一つが、もっと我が家の庭や畑で果物を育てたい! ということ。そこで、まずはしっかりした苗木を探し始めました。私が普段よく利用する園芸ショップは、花苗の状態はよいのですが、果樹の苗木は入荷が不定期で、品種も1、2種類しかありません。しかし、我慢できずにそのお店で購入することもあります。品種こそ選ぶことはできませんが、お値段が破格の安さなのです! とはいえ、次に何が手に入るか分からない状態では植栽計画も立てにくいので、ナーセリーも利用しています。
今回は、私が育てているそんな果樹たちをご紹介したいと思います。
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我が家の果樹コレクション
ガーデンで育てられるさまざまなベリー類。Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich
いままで私は、ブルーベリー3種、キウイフルーツ、ブドウ2本、イチジク、柑橘類をいくつか、ビワ2本、カキ、ザクロ、サクランボ、そして日本・中国・韓国に自生し、サクランボに似た実をつけるユスラウメ…といろいろな果樹を集めてきました。このほかに数年育てたポポーの木もあったのですが、冬の度に傷んでしまい、それでも以前はなんとか回復していたのですが、昨年ついに回復せず枯れてしまいました。植え場所や土が悪かったのか、相性が悪かったのか、そうした失敗からも学んでいきたいものです。
ユスラウメの花と果実。Marija Rutkovska、MariMarkina/Shutterstock.com
さて、春に満開の花を咲かせてくれたユスラウメは、たくさんの果実が採れることを願うばかり。甘酸っぱい果実やそれを使ったケーキ、ジャムが待ち遠しいです。1粒ずつではなく、1掴みずつ楽しめたら、どんなに嬉しいでしょうか。欲を言えば、バケツ単位で数えるほど収穫したいものです。そんな夢を見られるのも、ガーデンで果樹を育てる醍醐味ですよね。