成長著しいキウイフルーツ


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梅雨前のこの季節、キウイフルーツが驚くほどのスピードで成長しています。キウイフルーツは長いシュートを出して伸びていくので、その枝を誘引できるよう、この春トレリスを新設しました。選んだのは農業でよく使われる、トマト用のトマトトレリス。アーチが連なるトンネルのような形のトレリスは、過湿に弱いトマトを守る雨除けのカバー付きです。90cm幅の3連アーチを持つ長さ180cmのトレリスを、2セット購入しました。組み立てや設置は、夫の助力もあって、わずか30分ほどで完了。庭に緑のトンネルができました。構造物は、庭にフォーカルポイントをもたらしてくれる効果もあります。


トマトトレリスはこのような形のトレリスです。SherSS/Shutterstock.com


キウイをパーゴラに誘引すれば、ほっと一息つける木陰の空間に。JanaHnizdilova/Shutterstock.com

これから枝葉がもっと茂ってくれば、トンネルの中に隠れることもできるようになるので、子どもたちにとって絶好の日陰や隠れ家になるでしょう。子どもたちが、こうした体験を通して、自然や昆虫たち、ガーデニング、パーマカルチャーなどについて保護者の方と一緒に学びながら、自然豊かな環境でリラックスした時間を過ごすことができたら、これほど嬉しいことはありません。20年以上にわたり、私の目標は、子どもたちとその両親を、自然と触れ合えるようにすることなのです。ドイツではこうした活動は「WALDKINDERGARTEN」、つまり「森の幼稚園」と呼ばれ、とても一般的。大人から子どもまで多くの人に喜びやリラックスを届けています。私も参加したことがありますが、ドイツ内各地の学校や幼稚園を訪れ、いろいろな見学や体験を行いました。

「森の幼稚園」に利用されるガーデンには、必ず果樹が植えてあります。よく植えられているのはリンゴやプラム、チェリー、そしてラズベリーやブラックベリー、ブルーベリー、カシス、グースベリーなどさまざまなベリー類です。

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ブルーベリーにおすすめのコンパニオンプランツ


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栽培される果樹の中でも人気のブルーベリーは、じつはミントとの相性が抜群。栽培の際には、鉢植えのミントをブルーベリーのそばに置いて育てるのがおすすめです。香り高いハーブであるミントは、その香りがガーデンでよく発生するアブラムシや、ブルーベリーにつくショウジョウバエなどの害虫を寄せ付けないといわれています。また、ミツバチなどの花粉媒介者を呼び寄せることで、ブルーベリーの受粉にも役立ちます。地植えにしてもよいのですが、ミントは生育旺盛で繁茂しすぎることがあるので、鉢植えのほうが扱いやすいでしょう。


鉢植えのミント。Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

レモンバームも同じようにコンパニオンプランツとして利用できますが、こちらも生育旺盛なので注意が必要。どちらもブルーベリー同様に半日陰で生育しますが、ブルーベリーは土壌酸度が酸性の状態を好むので、エリアを分けて植栽するとよいでしょう。

クランベリーもブルーベリーのコンパニオンプランツとしておすすめ。クランベリーはブルーベリーと同じくやや湿った酸性土壌を好む植物で、低く茂ってグラウンドカバーの役割を果たしてくれます。赤い実はブルーベリーとのコントラストも可愛いですよ。


低く茂るクランベリー。Mila_22 79/Shutterstock.com

コンパニオンプランツの利用のほか、ブルーベリーの栽培では、異なる品種を一緒に育てるのもポイントです。多様な品種の中には1株でも実がなる自家結実性のものもありますが、よりたくさん収穫するためには、異なる品種を育てて受粉させるとよいでしょう。