2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。その後、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。子宮頸がんの手術では、子宮と卵巣を摘出。腫瘍が4cm以上あり、ステージが1B1期→1B2期へとランクアップしてしまいました。その後、病理検査の結果、抗がん剤治療、放射線治療をおこなうことに。放射線治療が始まりしばらくすると、異様な眠気と吐き気に襲われました。
なぜかひとりで大汗をかいて
抗がん剤治療の1日目、点滴をしている時間が長く消灯後まで続きました。点滴が終了するたびアラームが鳴りまくり、同室の他の患者さんに迷惑じゃないかと気になってしまったとりだまりさん。患者さんたちも闘病中なので気にしなくていいのかもしれませんが、周りに迷惑をかけた気がして精神的に疲れてしまいました。
抗がん剤治療は2日目、3日目まで続き、治療中、自分の体に異変を感じて……。
抗がん剤治療の2日目と3日目は、輸液を点滴します。
初日に投与した抗がん剤をどんどん水で流していく感じなのですが、ずっと点滴をしていると、夏なのに体が冷える。
すると、看護師さんがジェルタイプの湯たんぽを用意してくれました。
気にしてくれる方がいる。それだけで気分がほっこりして、ストレスが和らぐのですよね~。
抗がん剤の副作用は3日目から出てきました。
歩くとちょっとフラついたり、食べるとちょっと「うっ」となるのですが、このときはそこまでつらくありませんでした。
ただ、何だかとにかく暑いんですよ!
午前中はいいのですが、午後になると汗がダラダラ止まらなくなりました。
暑さと汗の原因、それは更年期障害でした。
死なないためには仕方ないんです。
……と自分に言い聞かすのですが、まぁ軽くショックです。
私の場合は、術後2カ月しないうちに、ホットフラッシュが出てきちゃいました!
……出るにしたって、早くねぇ? 出ない人は全然出ないっていうのに……。
「女である時期は終わっちゃったんだな~」とか、つまらないことをチラリと思ったりもしました。
あ、でも、その後もビジュアル的に女らしさはなくなっていないし、ぶっちゃけ生理がないのは、めっちゃラクです!
ただ若いころから更年期の症状が出ることは、いいことはないので、妹には電話で健診を受けるよう勧めたのです(笑)。
マンガは、これで最終話となります。
私の体験が少しでも皆さんの役に立てたらうれしいです!
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術後2カ月で更年期の症状が出てびっくりしたと、とりだまりさん。突然症状が出てくるものなのですね。がんの治療はつらいことも多いですが、治療をポジティブに受け止めるとりだまりさんの姿勢を見習いたいと思いました。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
著者/とりだまり まど
フリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。