「マグネシウム」の効果的な摂取方法は?



欧米では経皮吸収が主流

マグネシウムを効果的にとるためにはどのようなことを気をつければ良いでしょうか。

「まずはバランスの良い食事を心がけることが大切です。糖質やアルコール、脂っこいものをなるべく控えることも必要ですね。

一般的に、マグネシウムが多く含まれる食品は、そば、バナナ、ひじき、豆、五穀、豆腐、抹茶、ごま、わかめ、野菜(緑色)、魚、しいたけ、いちじく、昆布、牡蠣(かき)、いも類、納豆、とうもろこしなどがあります。

私は食事以外にサプリメントでマグネシウムをとっていますが、注意してほしいのは、便秘の処方薬としてもらった酸化マグネシウムをサプリメントの代用品にしないこと。

酸化マグネシウムは体内に吸収されにくいため、サプリメントとしての効果はありません」(黒田先生)。

マグネシウムは便秘解消の効果がある分、とり過ぎると下痢の原因にもなるといいます。そのため欧米ではマグネシウムを経皮吸収で体内に取り入れる方法が主流だそうです。

「クリームやスプレー、入浴剤などがあり、日本でも手に入れられます。

私も入浴剤と外用剤(クリーム)を愛用しています。マグネシウムは血流を良くし、代謝を良くする効果もあるので体が温まります。肌だけでなく髪にも美容効果があり、髪質改善や増毛も期待できます。私は入浴時、マグネシウムが入ったお湯を髪につけています」(黒田先生)。

(広告の後にも続きます)

まとめ

マグネシウムというと化学の授業で少し勉強した程度で、まさか美容に欠かせない成分であるとは思いもよりませんでした。なお、黒田先生によれば、ストレスが多い場合もマグネシウムが不足しがちになるということ。ストレスは健康と美容の大敵ですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

取材・文/mido(50歳)
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

著者/監修/黒田 あいみ 先生
美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)/東京美容外科沖縄院院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。Instagram:@kurodaaimi