私が住む町は夏の平均気温が20度を超えないくらいの涼しい街です。なのに、最近では27~28度になることもしばしば。そんな町なので家にクーラーはなく、暑さをしのぐのは扇風機と保冷枕のみ。扇風機のタイマーが切れるたびに目が覚めて暑い……。そんな日々で私が熱中症になった体験談を紹介します。

初めての熱中症は10年前の運動会



30歳を過ぎるまで熱中症とは無縁でした。初めての熱中症は10年ほど前、下の子を妊娠中におこなわれた上の子の運動会に行ったときのことでした。妊娠中で体が重い上に、学校のトイレが込み合うことを考えて水分があまりとれず、日傘を差しても日差しの照り返しが暑くてクラクラ。その日は私の街にとっては真夏日ともいえる最高気温26度。

グラウンドはそれ以上に暑く、妊婦だからなお体温が高い。2時間ほどして、まず吐き気がしてきました。そしてだんだん頭痛がひどくなり、座っていられなくなり横になったのです。

そのうち目が回り始め、吐き気はひどくなる一方。家族にイオン飲料を買ってきてもらい、飲もうとするも吐き気で入っていかない! はうように木陰に避難したものの、運動会が終わるまで行き倒れのようになり、周囲に多大なる心配をかけました。たしかに木陰に妊婦が倒れてたら怖かったと思います! 

結局、運動会終了後に何とか車に乗り込み、帰宅後は水分を少しずつとり、涼しいところで休んでなんとか回復に向かいました。ただ、このときからどうも、熱中症になりやすくなったようです。ちょっとした太陽光線と暑さでクラッとすることが増えてしまいました。

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再び運動会での熱中症



次は、コロナ禍もだいぶ収まり、やっと開催できた子どもの運動会のときでした。天気予報は雨時々曇りということでしたが、なんと快晴で最高気温は25度! 気温25度でも熱中症の危険性がある私は今回は準備万端! まずは首に巻くひんやりタオルを2本。UVカットの帽子。そしてハッカオイルを含ませたタオル、飲み物を保冷材に入れていざ出発! 

しかしキャンプ用の椅子を持つと、歩く時点でもう暑い。座って見ていても暑い。タオルを巻いているだけまだいいのですが、問題は飲み物。若干潔癖気味の私は家以外のトイレが苦手。コンビニのピカピカなトイレは良いのですが、学校のトイレは古くきれいではないので苦手な上に、生徒と親御さんで常にごった返していてトイレに行くタイミングにも気をつかわなくてはいけないので水分があまりとれませんでした。

2時間くらいして、以前熱中症になったときに経験したあのクラクラと頭痛がよみがえってきたのです。「まずい」と思ったものの運動会を途中退場する選択肢はありません。なぜならそのときの観覧は私一人。雨で延期に次ぐ延期で家族はみんな休みが取れなくなり、無理やり休みをもぎ取った私に観覧+ビデオ撮影の使命がかかっていたのです。

ビデオを気にしながら具合はますます悪くなり、座ったままぐったり。寒けがし始めたころやっと終了し、ヨロヨロと椅子を持ち帰路につきました。家に着いたら一気に吐き気がひどくなり、トイレにこもります。頭はガンガン痛くなって起き上がれなくなり、布団を敷くのも面倒でリビングにタオルケットかぶってそのまま寝てしまいました。