40歳を過ぎて正しい歯の磨き方を再認識



私が小学生のころに習ったのは、歯間の汚れをかき出すように歯ブラシを縦に動かすという磨き方だったように記憶していました。しかし、歯科医が教えてくれたのは、歯と歯茎の間に45度の角度で歯ブラシを当て、横に小刻みに動かすという方法。おそらくこの磨き方も小学生のころに習ったと思うのですが、あまり記憶にないということは、意識的にできていなかったのだと思います。

たしかにこの磨き方なら歯肉炎にも効果があることは理解できるのですが、今の状態で歯ブラシを当てて磨くと痛くて出血します。「初めは痛いし出血もあるけど、続ければ良くなるから」と諭され、痛みに耐えながら医師が実際に磨いてくれるのを手鏡で見ながら、ブラシの角度や動かし方、力の入れ方を覚えました。

それから私の歯磨きへの意識が変わりました。40歳を過ぎて歯磨きの方法を改めて教えられたことは、私の中でかなりショックな出来事だったのです。歯科衛生士から磨き残しがある部分も教えてもらい、その日のうちに部分磨き用の歯ブラシや手鏡を新調。今まで正しい磨き方ができていなかったという恥ずかしい気持ち、これ以上ひどくなっては困るという気持ち、ブラッシングだけで歯肉炎が治るなら……というさまざまな気持ちが入り交じっていました。

その後、教えてもらった通りの歯磨きを自宅で続けるうちに、出血がなくなり、痛みも少しずつ減っていきました。また少し赤かった歯茎の色は以前のような明るいピンク色に戻り、ハリも戻ってきました。

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まとめ

歯磨き指導を受けてから1カ月後の診察時には、「歯肉炎、すっかり良くなったね」と、医師にも歯科衛生士にも言ってもらうことができ、ひと安心したのを今でも覚えています。正しい歯の磨き方を教えてもらったおかげで、毎日のブラッシングの大切さとその効果を感じることができました。

10年後、20年後、そしてそれ以降も、自分の歯でおいしく食事ができるよう、引き続き口内環境に気をつかっていきたいと思っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)
川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。

著者/バニラ(44歳)
独身。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!