タチアオイの別名や由来


M.V.Photography/Shutterstock.com

学名がAlthaea rosea(アルテア・ロゼア)であることから、アルテアローズの異名があります。薬草として使われていたことから「治療」を意味するアルテアと、花の姿がバラに似ていることから付けられました。日本でのタチアオイという呼び名は、アオイ科で天に向かってまっすぐに伸びることから。ほかには、梅雨時期に咲くアオイなので梅雨葵、また子どもが花びらを裂いて鼻先に乗せ、ニワトリの鶏冠に見立てて遊んだことからコケコッコの花などとも呼ばれています。

英名のホリホック(Hollyhock)という呼び名もよく聞くかもしれません。これは12世紀に、イギリス十字軍がキリスト教の聖地(holly)エルサレムから持ち帰ったゼニアオイ(hock)に似た植物ということで名付けられました。

(広告の後にも続きます)

タチアオイの育て方


Anouska13/Shutterstock.com

タチアオイは丈夫な植物で、以下の基本を押さえれば初心者でも難なく育てることができます。まず、タチアオイは宿根草という位置づけですが、前述の通り寿命が短く、種子での毎年更新のほうが扱いやすいでしょう。種まきは、春まきの場合は3~4月に行いましょう。成長の早い植物なので、夏前には開花させることができます。秋まきの場合は9~10月に行います。秋まきにすると、6~7月、いわゆる梅雨時期には開花させることができます。

タチアオイの栽培適地は、水はけのよい土壌で、日のよく当たる場所です。乾燥にも強く、地植えであれば水やりは雨任せで問題ありません。鉢植えの場合は、用土が乾ききる前に水やりをしてください。