初めて耳にした「石灰性腱炎」とは?

夫が早速かかりつけの整形外科を受診し症状を説明したところ、X線検査と超音波(エコー)検査を実施。先生の口から発せられたのは「石灰性腱炎(せっかいせいけんえん)」という病名でした。今までに聞いたことのない、人生で初めて聞く病名に、夫もぼう然としてしまったそう。

調べたところ石灰性腱炎は、40~50歳の女性に発症しやすいことが特長で、肩腱板の周りに石灰がたまることによって、急性的な炎症が起こるようです。濃厚なミルク状の石灰が時間の経過とともに硬くなっていき、たまってくるとさらに痛みが増すとのこと。「石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)」が正式名称のようです。

夫は先生から「相当痛かったでしょう。これは我慢できる痛みではないからね。放置していても治らないんだよ」と言われたそうで、「受診してよかった……」と心から安堵したそうです。先生によると、石灰性腱炎になる原因は十分にわかっていないのだとか。「フルマラソンに出て体のバランスが悪くなっていたのかな」と言われたんだそう。

治療としては、鎮静剤と抗炎症作用のある塗り薬が処方され、痛みが引くまで激しく動かさないよう注意されました。特に指示されたわけではないですが、右肩が治るまでの間は念のため禁酒し健康的な生活を意識。1週間ほどすると、あれだけ痛かった右肩の炎症は落ち着いたようで、夫もようやく通常生活に戻れたのでした。

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まとめ

夫が42歳になった現在でも、完全に右肩の痛みがなくなったわけではないようです。しかし、普段通りの生活が送れているのでヨシと言っています。ルーティンのランニングも復活し、フルマラソン完走へ向けて意欲的に取り組んでいるところです。夫はこれまで下半身を重点的にストレッチしていましたが、最近では肩回りも意識しておこなっています。再発の恐れがあるかどうかはわかりませんが、夫はもう二度とあの痛みを味わいたくないと言い、ストレッチを継続して頑張っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)
整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)。

著者/ふくよ ことは
夫が単身赴任中のため、3人の子どもをワンオペ育児中。コーヒーとスイーツが大好物。1人の時間を見つけてはカフェ通いしてストレス発散している。