「天気痛」の対策は?
【対策1】不調を繰り返すなら病院へ
天気痛による不調が繰り返してつらいのであれば、病院を訪れましょう。耳から始まる不調ですが、受診科は各々の症状に合わせて選んでください。
〔主な受診科〕
頭痛→内科、頭痛外来
吐き気→内科
めまい→耳鼻咽喉科
耳のトラブル→耳鼻咽喉科
気管支喘息→呼吸器内科
鼻のトラブル→耳鼻咽喉科
首痛、肩凝り、関節痛→整形外科、整骨院
心の不調→心療内科
更年期症状→婦人科
【対策2】漢方薬の「五苓散」で水分代謝を調節
天気痛で病院にかかると、「五苓散(ごれいさん)」を処方されることがよくあります。五苓散は体内の水分代謝を調節し、頭痛、めまい、吐き気などの改善に効果のある漢方薬。ドラッグストアなどで購入できるので、薬剤師に相談をして使用しても良いでしょう。
【対策3】耳のマッサージ・入浴・運動で血流を促す
耳を回したり引っ張ったりすると内耳の血行が良くなり、天気痛の予防・改善に役立ちます。また入浴や運動で血流を促すと頭痛や肩凝りなどの症状が改善することも。
【対策4】規則正しい生活で自律神経を整える
症状の程度にもよりますが、生活習慣を見直して自律神経のバランスを整えることで、ラクになる人もいます。セルフケアとして心がけてみてはいかがでしょうか。
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まとめ
天気痛を訴える人が増えたことで、気圧の変化や天気痛の起こりやすさを教えるアプリなども出ています。寒い時期は耳を温めるイヤーマフなどもおすすめ。じょうずに活用しつつラクになる方法を探ってみてくださいね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/中澤夕美恵(51歳)
出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。2021年よりスポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むものの1年で1kgしか減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ……。
著者/監修/高島雅之先生
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係 鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。