これは年子育児をしている当時37歳の友人の話。友人は子どもたちがまだどちらも幼いため目が離せず、いつも自分のことは後回しだったそう。ある日、尋常でない腹痛に襲われ、冷や汗がダラダラ、吐き気まで……。休日で自宅にいた夫の判断で救急車を呼び、病院へ。そして搬送された先でわかったのは、まさかの病気だったのです。

年子育児に奮闘し体調に悩む友人

私の友人は36歳で長男、37歳で長女を出産しました。友人が長女を出産した当時、新型コロナウイルスが猛威を振るっていた関係で、友人は予定していた里帰り出産ができませんでした。そのため、産後間もなくからワンオペ年子育児に奮闘しています。

長男も長女もまだ幼く言葉が通じません。ひとときも目が離せないため、いつも自分のことは後回しに。1人をベビーベッドに寝かし、もう1人を抱っこしたまま食事をとることもしょっちゅうで、なかなかトイレにも行けない状況だったそうです。実家は遠く、義理の実家もなかなか頼れる状況ではなかったようで、いつも日中はワンオペ育児で頑張っていました。

友人は中学、高校とバレー部で鍛えた体育会系で、趣味も筋トレ。もともとは健康と体力に自信があったそうです。しかし、年子育児は体力自慢の彼女にとっても過酷なようで「子どもはかわいいけど、最近不調が多くて」と悩んでいるようでした。

「夜泣きが多くなかなか夜も眠れなくて、時々は腹痛も起きるんだよね」と話し、年子育児でなかなか休めないことから、産後の肥立ちが良くないのかもしれない、と勝手に結論付けていました。私は「育児は無理かもしれないけど、家事だけでも時々は休んだりさぼったりしなよ」と伝え、何かできることはないかと模索していました。

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友人を襲った猛烈な腹痛の正体とは?

そんなある日、友人は急に猛烈な腹痛に襲われました。下腹部が強く痛み、脚の付け根や腰までズキズキと痛んだそうです。姿勢を変えても、安静にしても、深呼吸をしても痛みは変わりません。あまりの痛みに吐き気を催し、冷や汗がダラダラ出てきたそうです。尋常でない友人の姿に、夫はすぐに「救急車を呼ぼう」と言って119番に連絡しました。

友人は搬送中もずっと痛みがやまず、気絶しそうだったそう。搬送先の病院ではX線検査や血液検査、超音波検査などがおこなわれ、判明した病名は「尿路結石」でした。彼女自身は「産後の肥立ちが悪いから、子宮などの婦人科系の病気に違いない」と考えていたのですが、尿路結石と聞いてとても意外に感じて驚いたそう。診察を受けて、育児のためになかなか食事や水分補給ができておらず、トイレにも行けていなかったことが原因だとわかりました。

尋常でないほどの痛みをもたらした結石ですが、サイズはあまり大きいほうではなかったらしく、手術は必要なかったとのこと。そして投薬治療が始まったそうです。友人は「お医者さんはこの石は小さいほうです、と話していたけど、あんなに痛いなんて。今度からは子どもが泣いていてもトイレだけは我慢せずに行かなくちゃね」ともうコリゴリな様子でした。