尿路結石は繰り返す病気
その後、治療のかいあって、友人は結石を体外に排出できたそう。「本当に解放された気分」と喜んでいたのですが、なんと1年後に再発してしまいました。今度は以前と同じ痛みだったことから「これは尿路結石だ」と自分ですぐにわかったそうです。しかし激痛に耐えきれず再び救急車で搬送され、以前かかった病院で同じように治療をしてもらったとのこと。
尿路結石は繰り返しやすい病気らしく、生活改善や定期検査で再発がないかチェックする必要があるそうです。友人は1度目の治療後は水分補給やトイレの回数に気を付けていたようですが、だんだんと忘れがちに。数カ月たつと育児の忙しさから生活はすっかり戻ってしまっていたと話していました。2回目の結石ができたころは年子の子どもたちが歩き回れるようになり、別の意味で目が離せなくなってきて、なかなかトイレに行けなかったそうです。
今度も結石は投薬治療で済むサイズだったそうですが、もしこれ以上の大きさの結石ができて手術になったら大変です。友人はトイレに行きたい!と思ったら、成長してきた年子をベビーサークルに入れたり、テレビを見せたりして、トイレへ行く回数を死守することにしました。また、夫や義実家に協力を仰いで、一時保育も利用し、再発防止のために定期検査へ行っているそうです。
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まとめ
年子育児に奮闘していた友人は、育児を優先して水分補給やトイレへ行くことができず、尿路結石の激痛に二度も見舞われることになりました。また、不調を感じながらも「産後の肥立ちが悪いせいだ」、「なかなか子どもを預けてまで病院に行く気にならない」と思っていたことも発見が遅れた原因です。病気は知らぬ間に進行している場合もあります。忙しくても水分補給や排泄をおろそかにせず、不調があるときは病院で検査をしてもらったり、休息をとったりすべきだと考えさせられました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
イラスト/sawawa
著者/田川 ゆうこ(36歳)
体形の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母ライター。今年こそダイエットを卒業したいです。