金利の高い対象株の注意点
損失と利益のバランス
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貸株サービスの金利をみていますと5%や10%といった銘柄もあります。通常の0.1%の銘柄と何が違うのでしょうか?
つい、これだけの高い金利がもらえるのであれば当該銘柄を購入して証券会社に貸し出したいと思ってしまいますが、そこは少し冷静になってください。
そもそも、なぜ貸株をするのかというと、証券会社が信用取引で信用売り、空売りをする人たちに貸し出すためでした。信用売りをする人は「その株価が下がってほしい」、「悪いニュースが多く、将来下がるかもしれない」こんなことを考えているのです。
つまり貸株サービスの金利が高い株は信用売りで人気の株ということになります。値動きが荒く、下がりやすい株だからこそ、貸株金利が高いという関係になっているのです。もちろん、必ずそうなるというわけではありませんが、その点を十分に踏まえ、取引をしてください。
また全ての株式が貸株サービスを利用できるわけではありません。対象外となっている銘柄もあるため、取引先の証券会社のホームページ等で事前に確認しておきましょう。
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貸株の始め方・必要な手続き
全ての証券会社が貸株サービスに対応しているのではなく、インターネットの証券会社を中心に一部の証券会社が行っています。よって、まずは貸株サービスを実施している証券会社に口座を開設する必要があります。
その後、貸株サービスの利用を申し込み、申し込みが完了すると、銘柄ごとに貸株を希望するかどうか選ぶことができます。先に説明した注意点などをしっかりと把握した上で始めてください。なお、一般的に貸株サービスの利用は無料です。