現在53歳のパート主婦である私は、夫と結婚して30年がたちます。4人の子どもたちを育て上げ、やっとラクになるかと思いきや……。最近、めまいや頭痛、耳鳴りや動悸、さらには倦怠感や脱力感に悩まされています。いろいろと検査をした結果、更年期の症状だと医者に言われたのですが……。

横暴な夫に

若いころから元気が取り柄だった私。まさかここ数カ月の症状が更年期だとは思ってもいなかったので、軽くショックでした。「更年期は人によっていろいろな症状が出るので、甘く見ず、無理せずに休むこと。ご主人にも理解してもらいましょう」と医者に説明を受け、薬を処方してもらいました。

帰宅後、夫に「私、やっぱり更年期だって。夫側にも理解してもらうようにって言われた」と伝えると……。

寝転がってテレビを見ていた夫は、私のほうを見ようともせずに「更年期? そんなの気の持ちようだろ。でなきゃ、子育てが終わってのんびり過ごすための言い訳か? 家事や料理をサボるのは許さねぇぞ!」と声を荒らげたのです。おまけに、「俺はずっと外に出て仕事をしているんだ!」と上から目線。

予想通りの夫の態度でしたが、さすがに言われっぱなしは癪(しゃく)に障ります。「私だってパートをしているわよ?」と言っても、「お前のは主婦の気晴らし程度だろ?」と小ばかにする態度は変わりません。

「何が更年期だ、使えねぇばあさんだな。家事サボるなら出ていけ!」とまで言われて、涙が出てきました。

そこまで言うなら、望み通りにしてやる……。これまで耐えに耐えて来ましたが、もう我慢の限界。翌日、夫が出社した後に私は家を出ることにしたのです。

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ついに決断!

いつも通りにパートに行き、仕事を終えた私は長女の家に泊まることに。置き手紙には、「使えないばあさんは出ていきます」と書いておきました。

すると数日後……。夫が次女のマンションに飛んで来ました。今まで炊事や洗濯、掃除から家計の管理まで何1つやったことのない彼が、私に出ていかれたら生活がままならないのは目に見えていたので、想像通りすぎてあきれてしまいました。

長女は夫を見るなり一喝。「お父さん、お母さんがしんどい思いをしていたこと、気付いてもいなかったんでしょ。昔っから家事を手伝う姿なんて見たこともなかったし。そんなだからお母さんに捨てられても当然よ!」。夫は、ここにきてあたふたし出しました。「捨てられる……? 俺が?」

私は冷静に言いました。「知っている? 更年期を少しでもラクに過ごすには、夫の協力や理解が必要不可欠なんだってこと。それがないなら一緒にいる意味もない。離婚しましょう。召使い生活から自由にさせてもらうから!」