更新料の交渉や分割払いにしてもらうことは可能?
更新にはまとまったお金が必要になることから、値下げをしてくれたり、分割払いに対応してくれたりすると助かるという方は多いでしょう。
実際、更新料の値下げ交渉や分割払いは可能なのでしょうか。
更新料の交渉
更新料の交渉をすること自体に問題はありません。
しかし、更新料の値下げを交渉することは稀で、最終的に更新料が免除になるといったケースの方が多い傾向にあります。
実は、更新料だけを値下げしてもらうことはとても難しいことなのです。
特に更新料について賃貸契約書について記載がある場合は、それに合意して契約したということになるため、値下げをしてもらうことのハードルが高くなります。
とはいえ、中には自ら更新料の値引きを提案してくれる大家さんがいるのも事実です。
人気物件でない限り、「更新時に引っ越してしまうのでは」と不安に駆られる大家さんは多く、できるだけ引っ越さなくても済むように動いてくれることもあるのです。
つまり、更新料の値引き交渉が有効なのは、空室の多い物件やあまり人気のないエリアの物件だと言えます。
分割払いについて
分割払いについての交渉も可能ですが、更新料減額の交渉と同様、認めてもらうのは難しいと言われています。
更新料は一括で支払うのが一般的であるため、なかなか交渉が上手くいかない傾向にあります。
しかし、更新料が支払えず、滞納してしまうという場合は分割払いに対応してくれるかどうか相談するのがおすすめです。
支払う意思があることを示す意味でも、分割払いの申し出は有効だと言えます。
大家さんにとっても滞納より分割で支払ってもらう方が良い場合があります。
ハードルは高いものの、相談してみる価値は十分にあるでしょう。
支払い期限の延長に応じてくれることも
更新料が用意できない、期日が伸びれば支払えるといった場合は、支払い期限の延長を依頼してみるのがおすすめです。
今まで家賃などの滞納がなければ、快く応じてくれる大家さんもいるようです。
延長してくれた場合は、その期日までに必ず支払うようにしましょう。
延長した期限まで過ぎてしまうと、大家さんと自分の間に亀裂が入り、信頼関係が破壊されてしまう可能性が高いです。
そのため、期限の延長について相談する場合は、できるだけ余裕を持てる期限にしてもらうと安心です。
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家賃・更新料を交渉する際のコツ
先ほどもご紹介したように、更新料の値下げ交渉はとてもハードルが高いです。
更新料について交渉する場合は、更新料だけに重点を置くのではなく、家賃も含めて減額交渉をすると良いでしょう。
ここからは、家賃・更新料を交渉する時のコツをご紹介します。
タイミング
家賃・更新料の交渉は、タイミングが大切です。
基本的には更新通知が届いてから始めることになりますが、更新時期が5月~9月中となっている場合は、その期間に交渉を始めるのがおすすめです。
5月~9月は、賃貸物件の閑散期と言われており、家賃など交渉が通りやすくなる傾向にあります。
その時期に空室ができてしまうと、次の入居者が入ってくるまで時間が空いてしまう可能性があります。
空室ができるよりも、家賃や更新料を値下げして済み続けてもらう方が、大家さんにとっても大きなメリットになるのです。
日頃から態度に気を付けておく
家賃・更新料の交渉をする時は、威圧的な言動や態度を取らないようにすることが重要です。
ここで威圧的になってしまうと、値下げに応じたくないという気持ちにさせてしまうだけでなく、「今後トラブルを起こす可能性がある」と判断されてしまうことから、余計に交渉が困難になってしまいます。
もちろん、交渉時だけ良い住人を演じ手も意味がありません。
日頃から常識的なマナーを守り、好印象を与えておくことで、交渉はよりスムーズになるでしょう。
無理な交渉はNG
家賃交渉では、家賃の5%以内が目安となっており、それ以上の値下げ交渉は難しいです。
値下げを求めすぎると、値下げしてあげたいという大家さんの気持ちもなくなってしまう可能性があるため、まずは5%以内の値下げを交渉してみましょう。
できれば5%以内に止めたいですが、大家さんの反応次第ではそれ以上の値下げも可能かもしれません。
ただしリスクが高くなるため、心配な方は次の更新時にもう1度交渉してみるといった工夫をするのがおすすめです。
値下げしてほしい理由をまとめておく
ただただ値下げをしてほしいと主張するのではなく、値下げしてほしい理由をしっかり持つことが成功させるコツになります。
住んでいるマンションの空室が支払っている家賃よりも安い、新しい建物が建って条件が悪くなった、周辺の家賃相場よりも家賃が高いなどが交渉によく使われる理由です。
他にも、築年数が古くなってきたり、設備が古くなっていたりすると、交渉を受け入れてもらいやすいです。
空室があるマンションや人気のないエリアの場合は、「値下げがなければ引っ越しを考えている」と伝えることも有効です。
しかし、日頃から迷惑をかけていたり、すぐに入居者が見つかる人気物件だったりすると、値下げに応じてもらえないケースが多くあります。
まとめ
今回は、賃貸の更新料についてご紹介しました。
地域によっては更新料が発生しないこともありますが、ほとんどの方が更新料の支払いを経験したことがあるはずです。
更新料の相場や支払い方法、注意点などを知っておくと、更新するかしないかを決めやすくなります。
更新料が相場よりも高ければ引っ越しを検討することもでき、より良い暮らしが実現する可能性が高くなります。
とはいえ、物件自体を気に入っていて、長く住むつもりの方も多いでしょう。
そんな時は、今後の負担を減らせるように家賃や更新料の値下げ交渉を行うのがおすすめです。
今回ご紹介したコツを参考にして、上手な値下げ交渉をしてみてください。