ついに病院へ。意外な原因が判明
それから約3年後、家を建て直すことになり、これでにおいは解決するだろうと夫婦で喜びました。最初の家は住み始めてから20年ほどたっていたため、古さからのにおいだろうと話し、喧嘩もなくなりました。
新しく完成した家に住み始めてからしばらくは夫は煙臭いと言いませんでしたが、数カ月後に「また煙臭い」と言うように……。私はとても驚きました。住む場所は変わっておらず、新しい家の全館空調などに問題があるのではないかとも考え、業者に確認してもらいましたが、問題はありませんでした。
遊びに来た母や姉は「気にならないよ」と不思議がります。私は夫以外のほとんどの人が「気にならない」と言うことが気になり、夫の鼻に問題があるのではないかと心配になりました。そこで私は夫に「病院に行ってみない? 鼻に問題がないか調べてもらってほしい」と話しました。最初は抵抗していた夫でしたが、原因がわからず悩んでいたため、耳鼻咽喉科を受診しました。
その結果、「異臭症(いしゅうしょう:鼻の粘膜上皮の炎症により、においの感じ方に異常が生じる嗅覚障害)」と診断されたのです。異臭症の原因は明確になっていないそうですが、夫の場合は加齢による細胞の劣化とストレスが原因だろうとのこと。特効薬はなく、病院で処方されるビタミンが治療法と言われました。薬を飲み始めて1カ月後には煙臭いにおいは減り、今ではにおわないようです。
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まとめ
夫が40代後半ころに始まった煙臭いにおいがするという症状。最初は部屋のにおいだと思いましたが、家を建て直しても煙臭いにおいがすると言う夫に、思い切って病院行きをすすめて本当によかったです。今はにおいの問題も解決され、夫婦喧嘩の原因が1つ減ったことにホッとしています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おんたま
監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係 鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。
著者/mikeko(55歳)
大学生の子ども2人が1人暮らしをして夫婦だけの生活になり4年。まだ寂しいけど趣味の刺繡を再開。50歳から美容も暮らしもナチュラル&シンプルを目指すインドア派主婦。