私は自分のことを精神的にタフだと思っていました。しかし40代半ばにつらい出来事が重なり、うつっぽくなってとうとう眠れなくなってしまいました。持病で通っている甲状腺内科の病院の主治医に不眠のことを相談し、処方された漢方薬で不眠が解消されて、徐々に元気を取り戻した私の体験談をお話しします。
強いから大丈夫!と思っていたけれど…
私には2人の息子がいます。長男は自閉スペクトラム症で、重度の知的障害があります。その長男が思春期に差し掛かり、イライラを私にぶつけてくるようになって、ストレスがたまっていました。
また、次男は小学5年生ですが、4歳のころから原因不明の体調不良で入退院を繰り返し、私は付き添いの日々を過ごしてきました。最近その原因が判明して、大きな手術をすることになりました。病気や手術に対して心配でたまらなくなり、知らず知らずのうちに心に負担がかかったのだと思います。
それでも「大丈夫! 私は精神的に強いはず!」と頑張ってきたつもりでした。が、そんな私に追い打ちをかけるように、フリーランスとして受けていた仕事が突然ゼロに。
仕事が急になくなるというつらい現実まで私を襲いました。これまでに積み重なった心のダメージは予想以上に大きく、とうとう眠れなくなってしまいました。
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主治医に相談しながら涙…
このころの私は、今思うと少しうつっぽかったのかなという気がします。大好きな音楽を聞くことさえ心が拒絶し、テレビを見て笑うこともなく誰とも話をしたくなくてふさぎ込むばかりでした。
そんな中、持病の診察があり、主治医に眠れなくなったこと、いろいろなことがあり過ぎてつらいことを話してみると、つい涙がこぼれてしまいました。
私の様子を心配した主治医が、一度飲んでみてと紹介してくれたのが「加味逍遙散(かみしょうようさん)」という漢方薬でした。「これで眠れるようになればそれでいいし、ダメなら心療内科を紹介するね」と言ってくれました。
ひとまず次の診察まで、私は加味逍遙散を飲み続けることにしました。