近頃、花や観葉植物などに癒やしを求める人たちが増え、おうちでの植物の栽培がブームになっています。そこで今回は、初心者にも育てやすく、見た目も可愛くて人気のあるアカンサスという花についてご紹介していきます。花を育ててみたい! アカンサスの栽培を検討している! という方はぜひ参考にしてみてください!

アカンサスとは? 花や葉の特徴!


SDeming/Shutterstock.com

植物名:アカンサス
学名:Acanthus
英名:Acanthus、bear’s breeches
和名:ハアザミ
科名:キツネノマゴ科
属名:ハアザミ属(アカンサス属)
原産地:地中海沿岸
分類:宿根草(多年草)

アカンサスはキツネノマゴ科に分類される多年草で、葉の形がアザミに似ているためハアザミという和名で呼ばれることもあります。草丈1.5m以上にもなる大型の宿根草で、ガーデンでも存在感がある花です。種類が多く、地中海沿岸では約20種が分布しています。また、ギリシャの国花としても有名です。

(広告の後にも続きます)

モチーフとしてのアカンサス


mountainpix/Shutterstock.com

アカンサスは古代ギリシャ時代から神聖な植物として愛され、特にその美しい葉は、ギリシャ建築やルネッサンス建築の装飾のモチーフとされてきました。ギリシャ建築では柱頭の先端にアカンサスの葉のモチーフがあしらわれています。そのほかにも、ルネサンス、バロック、ロココ様式など、さまざまに形を変えながら多くの装飾に利用されてきました。アカンサスは草姿や花が美しいだけでなく、とても生命力が強い植物です。そうした植物としての魅力が、多くの芸術家の心を引きつけてきたのではないでしょうか。