ペパーミントの使い方

生のまま

生のままの葉(フレッシュ)を使用します。

サラダやアイスくりーむ、ケーキなどに添えたり、カクテルや甘い飲み物に飾りとして使われることも多いですね。生の葉をホイップクリームや、チョコレートムースに入れたり、シャーベットに加えたりと、スイーツとの相性もぴったり! 生の葉をすり潰すことで、香りもさらに立ちますよ。


こちらはフォンダンショコラペパーミントシロップ添え。

また、リーフレタスのサラダにペパーミントの葉をちぎって混ぜてもおいしく、おすすめです。オリーブオイルにレモン汁と塩コショウで、シンプルに!


こちらはペパーミント+スペアミントを加えたオレンジのサラダ。

ペパーミントには、苦み成分も含まれているので、慣れないうちは、少量での利用にしておくとよいでしょう。

また、生葉はハーブティーとして飲むこともできます。

葉は食べなくても、あの爽やかな香りは存分に楽しめます。フレッシュでしか味わえない、贅沢なティーになりますよ。

たくさん収穫できたら、生の葉をお風呂に入れて、フレッシュハーブバスにしてもいいですね。

ペパーミントの持つ清涼感で、汗でべたべたした体もすっきりします。

乾燥させて

乾燥させた(ドライ)状態でも使用できます。

ペパーミントは、冬にはいったん葉を落とし、春にまた出てくる多年草。晩秋に収穫しておき、一年中活用できるように工夫した方法が、乾燥(ドライ)です。

中東や地中海沿岸、ヨーロッパでは、ペパーミントの乾燥した葉を、マトンやラム肉料理などの香草焼きによく使います。もちろん、クッキーなどの焼き菓子にも。

また、ミントの持つ爽やかな香りは、ニオイ消しや殺菌作用もあります。ドライにしたものを布袋に詰めておけば、簡単匂い袋の完成! 靴の中に入れたり、車に置いたり、下駄箱やトイレなどの消臭剤として使ってもいいですね。


ミント・ローズマリー・ラベンダーをミックスした匂い袋。

精油(エッセンシャルオイル)

ペパーミントは料理やお風呂で活用するだけでなく、葉から有効成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)としても活用されます。ペパーミントの精油には、リフレッシュ作用や消化促進作用、鎮痛作用、抗菌作用などが期待できます。


マスクを着用する際に皮膚に直接触れない場所に、ペパーミントの精油をほんの少量つけるだけで、いい香りに。気持ちも和みますよ。

ペパーミントは、普段からなじみのある香りですし、精油初心者さんにも取り入れやすいハーブです。まずは、マグカップにお湯を入れ、そこにペパーミントの精油を1滴たらしてみてください。それだけで、リラックス作用を実感していただけるはず。

また、体の不調を整えるだけでなく、リンパの流れを促し、滞った血液や老廃物を排出する作用もありますので、美容目的としてもおすすめです。その場合は、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどの植物油で希釈して、セルフトリートメントをしてみてください。

*アロマオイル・フレグランスオイルなどの記載は、人工香料を指している場合もあります。表記を確認の上、必ず植物100%の天然香料を選びましょう。

*妊娠中・高血圧・てんかんの方は使用を避けてください。

*皮膚刺激が強いため、濃度を低くして使用します。特に敏感肌の方は注意してください。

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ハーブティーが定番

ミントハーブティーとは

ミントを使ったハーブティーを「ミントハーブティー」と呼びます。

飲み方は、冬はホット、夏はアイスがおすすめ! 独特の清涼感が口の中に広がり、美味しいですよ。また、鎮静作用もあり、カフェインレスですので、寝る前やリラックスタイムにもぴったりなハーブです。

ミントのハーブティーは世界中で愛用されていて、基本禁酒の国・アラブでは、アルコールの代わりに、夏を代表する飲み物として、ミントティーやミントレモネードがよく飲まれています。


夏にぴったり!ミント×ライムが爽やかなスパークリングウォーター。

その際のコツを2点。

まず、先に伝えた「効能」を体内に取り入れたいのであれば、続けること。1日1杯から始めて、まずは1カ月続けましょう。ハーブは薬ではないので、速効性はありません。じわじわと身体に作用していきますので、長い目で見ることも大切です。

2つ目は、有効成分は1度目におおよそ抽出されている点。緑茶と違い、2番茶・3番茶と飲むのではなく、1杯目を楽しみましょう。

作り方

生の葉を使用したフレッシュハーブティーと、乾燥させた葉を使用したハーブティーがあります。通常「ハーブティー」と書いてあるだけなら、乾燥した葉を使用していることが多いです。ミントは葉の部分のみを使用します。

生のミントを使う場合は、収穫したミントの葉を1枚ずつ枝から切り離し、水でさっと洗い、1杯約150ccに対し、葉を15~20枚ほどティーポットに入れます。

そこにお湯を注ぎ、3分蒸らしたら完成です。

乾燥させたミントで作る場合は、1杯約150ccに対し、ティースプーン山盛り1杯が基本の量になります。こちらも、お湯を注ぎ、3分蒸らしたら完成します。

自家製のミントをドライにして保存する場合は、開花前のミントを根元で切り、水で洗い、水分をふき取ります。その後、数本ずつ輪ゴムで茎の部分を束ね、逆さまにして、風通しのよい場所で自然乾燥させましょう。

その際、だらだらと時間をかけてしまうと、せっかくの芳香成分が揮発して、おいしく飲めない状態に…。扇風機やエアコンなどを利用して、短時間でカラッと乾燥させることがコツですよ。

育てておくと便利に使えますが、家にミントがなくても大丈夫! ハーブティー用のドライハーブは、インターネット通販を利用すれば、簡単に購入できます。

おすすめの飲み方

ハーブティーの楽しみは、香りと色。フレッシュでもドライでも、使用する種類によって、とても美しい色が楽しめます。せっかくなので、透明な耐熱ガラスのカップとティーポットを使用することをおすすめします。

また、ミントの葉だけだと青臭さが強くて飲みづらいかもしれません。その場合は、他のハーブとブレンドしてみましょう。いくつかブレンドレシピをご紹介しますね。

1. ミント×ミント

ペパーミント・スペアミント・アップルミントなどのミント類を合わせてみましょう。すべて同量、または、好きな香りがあれば、それを多めにブレンドします。

2. ミント×レモンバーム

ペパーミント・レモンバームを同量でブレンド。

3. ミント×ローズマリー

ペパーミント1に対して、ローズマリーはその半量~1/3をブレンド。

ブレンドというと、一気にハードルが上がったように感じるかもしれませんが、ハーブは、他の種類と合わせることで、お互いの角を取り、まろやかな味わいにしてくれるんですよ。ぜひ一度、試してみてください。そのあとは、割合をお好みで変えて、オリジナルブレンドを楽しんでくださいね。

また、ミントティーは幅広くアレンジもできます。

例えば、ミルクを入れてミルクティーに。好みで砂糖を入れれば、より飲みやすくなります。

ココアに入れるのも美味しく、ココアの甘さとミントの爽快感が楽しめます。アイスにして、上にミントを乗せると見た目も可愛くなりますね。

番外編として、ミントはお酒との相性もばっちり! キューバ発祥のモヒートは、夏にぴったりな爽快感溢れる定番カクテルですよね。

砂糖・ライム・ミントを混ぜて氷を入れ、ラム酒と炭酸水を注げば完成です。お酒の好きな方は、ぜひお試しを。