介護予防にも効果のある「通いの場」とは?期待できる効果や具体的な事例を紹介

最近「通いの場」という言葉をよく耳にするようになりましたが、どのような活動をしているのか、どのような目的があるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、通いの場の概要や期待できる効果、具体的な事例について詳しく紹介します。

通いの場とは?

通いの場とは、主に高齢者を含む地域住民が一緒に活動したり、コミュニケーションを取り合うための拠点となる場所のことを指します。

通いの場では、高齢者向けの多様な活動が提供されており、料理教室、ゲートボール、体操、農業体験などが代表的な例です。

また、通いの場は高齢者が楽しめる場所というだけでなく、少子高齢化が深刻な問題とされている日本において、介護予防の役割を果たすとされているため、厚生労働省も推奨しています。

そのため、通いの場は全国各地に設けられ、希望者なら誰でも参加可能な仕組みが整っています。

(参照:厚生労働省「はじめての方へ:通いの場って何?」)

通いの場の開催場所は?

通いの場の開催場所は自治体によっても異なりますが、公民館や公園、農園、喫茶店、空きスペースなど、さまざまな場所で開催されています。

日本全国では10万以上の開催場所があると言われているため、自治体に確認してみましょう。

(参照:厚生労働省「通いの場はどこにあるの?」)

オンラインでも通いの場に参加できる

自宅から出ることが難しいという方は、オンラインで開催されている通いの場に参加する選択肢もあります。

国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが提供している「オンライン通いの場アプリ」を活用することで、オンラインでの参加はもちろん、通いの場に関するさまざまな情報を入手することができます。

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通いの場で期待できる効果

通いの場で期待できる効果は以下の通りです。

介護予防になる
生きがいを作れる
仲間とコミュニケーションが取れる

それぞれの効果について、以下で詳しく解説します。

1.介護予防になる

介護予防とは、”要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと”と定義づけられていますが、通いの場を通じて介護予防が期待されています。

通いの場では、人とのコミュニケーションや身体を動かすことなどによって高齢者が健康に過ごせる環境づくりが行われているのです。

(参照:厚生労働省「第1章 介護予防について」)

2.生きがいを作れる

高齢になってから熱中できる趣味や生きがいを作ることは簡単なことではありませんが、通いの場ではさまざまな取り組みができるため、生きがいを作りやすくなります。

生きがいを見つけることで、日常生活がさらに楽しいものとなり、新しいことに取り組む中で認知症予防などの効果にも期待できるのです。

3.仲間とコミュニケーションが取れる

通いの場では、同じ趣味を持った人や同じ悩みを持った人も多く集まるため、積極的にコミュニケーションを取ることができます。

高齢者同士のコミュニケーションは、会話を楽しむだけでなく、認知症予防や口腔機能の向上など、心身ともに大きな効果が期待できるのです。