韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB班)が2024年6月11日、日本プロ野球の特集記事を公開し、セ・パ両リーグを通じて極端な「投高打低」の状況にあることを報じた。
日本のプロ野球は近年「投高打低」の傾向にあり、今シーズンも投手陣の防御率に比べて打撃陣の打率が低迷している。
NPB打率3割は3人だけ
6月10日時点でセ・パ両リーグ通じて3割打者は、わずか3人。セ・リーグは、打率.317のドミンゴ・サンタナ外野手(ヤクルト、31)ひとりだけで、パ・リーグは打率.345の近藤健介外野手(ソフトバンク、30)と、打率.335の田宮裕涼捕手(日本ハム、23)2人だ。
全体的に本塁打の数も伸びていない。セ・リーグでは村上宗隆内野手(ヤクルト、24)の13本が最高で、岡本和真内野手(巨人、27)が10本で続く。2ケタ本塁打はこの2人だけだ。パ・リーグは山川穂高内野手(ソフトバンク、32)が12本でトップに立ち、2ケタは山川のみとなっている。
一方、投手の防御率をみると、セ・パ共に優秀な数字を残している投手が多い。
防御率1点台はセ・パ両リーグを通じて11人。内訳はセ・リーグが7人、パ・リーグが4人だ。今シーズンも「投高打低」が数字として顕著に示されている。
このような日本プロ野球の状況を「スポーツ朝鮮」は驚きをもって報じた。
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KBOリーグは打率3割が22人
「『信じられない』NPBの極端な投高打低…3割打者はわずか3人、防御率1点台の投手だらけ」とのタイトルで記事を展開し、「リーグ全体的に長打が増えたKBOリーグとは正反対の雰囲気だ」と指摘した。
1リーグ制の韓国リーグは10球団がリーグ戦を行う。「スポーツ朝鮮」の解説通り、KBOリーグは投手陣に比べて打撃陣の成績がよく日本とは対照的だ。
打率をみると、SSGランダースの助っ人外国人ギジェルモ・エレディア外野手(33)が打率.380で首位に立ち、22人が打率3割を維持している。本塁打は18本が最高で、19人が2ケタを記録している。
投手陣の防御率に目を向けると、ジェイムズ・ネイル投手(KIAタイガース、31)の1.82がトップだ。防御率1点台はネイルだけで、2点台はおらず、リーグ2位が3.04となっている。
「スポーツ朝鮮」は、11人の投手が防御率1点台を記録している日本の状況を「信じられないレベルだ」とした。