ふだんの料理に調理家電を取り入れて、手軽に、効率よく、おいしくできたら、料理はもっと楽しい時間になるはず。シェフや料理人、料理のプロから調理家電を使った簡単レシピを教えてもらいました。
ホットプレートの醍醐味は「大人数の客や家族とワイワイ楽しみながら料理の過程も楽しめること」。
ITEM : 〈バルミューダ 〉BALMUDA The Plate Pro
厚いプレートが高い蓄熱性を実現し、食材を置いても温度が低下せず、均一で理想的な火入れが可能。正確な温度制御で難しいステーキもおいしく焼ける。¥42,900(バルミューダ www.balmuda.com)
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安定した温度で、いつもの肉をジューシーに。
ハーブで香り付けしたポークソテーを、ホットプレートでおいしく簡単に焼く秘訣を教えてくれたのは『LIFE』のオーナーシェフ、相場正一郎さん。
「厚みのある肉は、まず側面をしっかり焼くことが大切。2分くらい焼いた後、表面を焼き始めるのと同時に野菜を入れる。ここでのポイントは無駄に動かさないこと。野菜も触りすぎると、水分が出てきてしまいます。焼いた後の”寝かし”も大切で、今回は300gほどあるので、片面を6分ずつ焼き、取り出したら、同じくらい寝かせること」
時間が経つと表面がクタッとしてしまうのは、表面の下に水分が残っているから。厚いプレートでゆっくり火を入れると、水分を飛ばしながら上手に焼ける。
「温度調節ができるホットプレートは、熱が安定しているので、ステーキやソテーも失敗しにくい。200℃くらいの低温で焼くと、表面を焦がさず、中までゆっくり火が入る。中の水分をきれいに飛ばしてくれるので、火を止めても表面のカリカリが残るように焼くことができます」
保存が可能な手製のアリオリマヨネーズは付け合わせの野菜とよく合う。ポークソテーにつけても。
ポークソテー
〈材料〉2人分
豚肩ロース…300g
いんげん…6本
そら豆…4本
スナップエンドウ…4本
菜の花…4本
塩、胡椒…各適量
ローズマリー、セージ、タイム…各適宜
1.ホットプレートを温め、200℃くらいになったら、豚肩ロースに塩、胡椒をふり、トングを使って側面から焼いていく。
2.出てきた肉の脂で焼き、側面がカリッとしてきたら、片面に倒し、上にハーブをのせてそのまま焼く。同時に野菜も入れる。
3.6分ほど片面を焼き、ハーブごと下面にひっくり返し、もう片面を6分焼く。好みの焼き色がついたところで、野菜と肉を取り出し、6分ほど寝かせてからアリオリマヨネーズを添えていただく。
*アリオリマヨネーズの作り方/ディジョンマスタードかイングリッシュマスタード大さじ1と室温に戻しておいた卵黄1個をボウルに入れてよくかき混ぜる。絶えずかき混ぜながらオリーブオイルを加えていくか、一滴一滴加えていく。油と卵が乳化して、ぽってりとマヨネーズらしくなってきたら、レモン果汁などの酸や好みの調味料を加えて味を調え、みじん切りにしたにんにく1かけ分を入れる。密封できるボウルか瓶に移す。冷蔵庫で1週間保存可能。
相場正一郎 Shoichiro Aiba 『LIFE』オーナーシェフ
栃木県生まれ。イタリア・トスカーナで料理修業後、2003年、東京・代々木公園駅にカジュアルイタリアン『LIFE』を開店。全国5店舗を運営。著書に『30日のパスタ』『30日のイタリアン』(ともにミルブックス)他。
photo : Akiko Baba edit & text : Chizuru Atsuta
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