いつからか足や背中、おなかなどにできものができるようになった知人男性。体のどこかにできものができては治り、また別のところにできて……を繰り返す状態に。さすがに心配になった友人が皮膚科を受診すると「粉瘤」と診断されました。その後、粉瘤ができるたびに皮膚科を受診していましたが、いつしか粉瘤ができても行かなくなりました。そんな知人の体にまさかの事態が……。
体に何度もできるできものの正体は「粉瘤」
40代が近づいてきた知人の男性。いつからできるようになったのかハッキリはわかりませんが、足や背中など、体にできものができるようになりました。そのできものは、だいたいがプクっと腫れて、洋服が擦れたり何かにぶつかったりすると痛みを伴っていたそうです。
初めは「すぐ治るだろう」と放置していました。たしかに数日すれば、できものの中にたまっていた膿が出て、できたかさぶたは数日後に治っていたようです。しかし、また少ししたら違うところにできものができる……という症状を繰り返していました。
それにしてもできものがいつもより短期間に繰り返しできているな、と気になったある日、彼はやっと皮膚科を受診することに決めました。皮膚科ではこれまでのできものができたときの様子を細かく聞かれ、できものの状態を診てもらうことに。その結果、医師から「これは粉瘤(皮膚の下に袋状ののう腫ができ、皮膚から出た皮脂や角質などの老廃物が袋の中にたまってできた腫瘍)だね」と診断され、その日は抗菌薬を処方されて、数日間様子を見ることになりました。
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「いつもの粉瘤だろ?」と皮膚科を受診せず放置
彼は皮膚科で処方された抗菌薬を毎日欠かさず飲みました。薬がなくなるころに再度皮膚科を受診するように言われていたので、再び皮膚科へ。薬の効果なのか、粉瘤の炎症は引いているようでした。そこで医師から「粉瘤が同じ場所にできないように手術しましょう!」と提案され、手術をすることに。手術と言っても30分ほどで終わる簡単なもので、手術はすぐに終わりました。
しかし、数週間たつとまた別の場所に粉瘤ができ始めたのです。「うそだろ、また皮膚科に行かないと……」とやむなく彼は皮膚科を受診して、また前回と同じように粉瘤ができている場所を切開する手術を受けました。
これで粉瘤との闘いが終わればよかったのですが、これ以降も彼の体には何度も粉瘤ができ、そのたびに皮膚科へ通い、薬を飲んだり手術を受けたりを繰り返すことになったのです。
最初に粉瘤の手術を受けたときは「これくらいの処置で粉瘤がなくなるならよかった」と思っていたのに、幾度となく粉瘤ができるたびに薬を飲んだり手術を受けたりしているうちに、皮膚科を受診するのがおっくうに……。やがて、彼は粉瘤ができても「あ、今度はここに出てきた」と思うだけで、皮膚科を受診しなくなっていました。