ボーナスの時期が近付くと、何に使うかワクワクしますよね。最近は、NISAやiDeCoで資産運用を始める人も増えているため、ボーナスで投資をしてみようと考える人もいるのではないでしょうか。ここでは、ボーナスを資産運用に回す際に一括投資とつみたて投資のどちらにすべきか、シミュレーションを交えながらポイントを見て行きましょう。
20~30代のボーナスの使い道、第1位は?
最初に、20代と30代のボーナスの使い道についてみていきましょう。転職サービスdodaの調査によると、20代・30代ともに1位「旅行・レジャー」、2位「趣味・娯楽」となっています。次いで、「生活費の補填」や「交際費・外食費」のような支出が上位です。
ボーナスの使い道(複数回答)20代
図表:転職サービスdoda「何に使ってる?貯金の割合は?ボーナスの使い道ランキング【最新版】」参照し筆者作成
ボーナスの使い道(複数回答)30代
図表:転職サービスdoda「何に使ってる?貯金の割合は?ボーナスの使い道ランキング【最新版】」参照し筆者作成
気になる資産形成に関する回答は、20代の場合、6位「すべて貯金・預金にあてた16%」、8位「金融商品(投資・資産運用)11.5%」となっています。20代は、社会人になって間もない人が多いことから、貯蓄が優先となっているのでしょう。とはいえ資産運用にも関心があることが読み取れますね。
30代は反対で、5位「金融商品(投資・資産運用)18.0%」、8位「すべて貯金・預金にあてた13.1%」となっており、預貯金より資産運用の方が上位にくるようです。この調査は、2023年に行われたものですが、2024年から新NISAが始まったことで、直近はもっと投資を検討する割合が増えていることが考えられます。
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ボーナスの一括投資と積立投資、シミュレーション比較
ビジネスマンと矢印
【画像出典元】「stock.adobe.com/Yossakorn」
ボーナスを投資する場合、その資金で一括投資をするという発想が自然ですが、もう一つの方法として、その資金を使って、少しずつ積立投資をする方法もあります。どちらが良いのでしょうか。ここでは、120万円を一括投資した場合と、毎月1万円を10年間積立して合計120万円投資をした場合の増え方の違いを確認していきます。(あくまで一括投資と積立投資の違いを感じていただくシミュレーションです)
【3%運用の場合】
10年後の運用結果
一括投資・・約162万円
積立投資・・約140万円
一括投資の方が22万円(-)多く増えています。
更に高い利回りとなる5%運用では、どうなるでしょうか。
【5%運用の場合】
10年後の運用結果
一括投資・・約197万円
積立投資・・約155万円
5%運用では、一括投資の方が積み立てに比べて42万円(-)多く増えています。
当然ですが、一括で投資をした方が、資金を早く運用できるため有利です。しかし、必ずしも一括投資が有利とは言い切れません。それは、投資にはリスクがあるためです。
それでは、リスクを踏まえて一括投資と積立投資についてメリットや注意点を考えてみましょう。